着物の基礎知識

【写真で解説】振袖を着るのに必要なもの一覧。成人式や卒業式で最低限用意するものは何?

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振袖必要なもの 着物の基礎知識

成人式で初めて振袖を着る人や結婚式で初めて振袖に袖を通す人の中には「家族もあまり着物を着ないし、振袖や帯の他にどんなものを準備したらいいか分からない」と戸惑っている人も多いかも知れません。

そこで、今回は振袖を安心して着れるように「前もって準備しておくべきもの」を詳しく解説していきます。

結婚式や成人式の振袖の着付けに必要なもの一覧・チェックリスト

振袖の着付けに必要なものにはどのようなものがあるのでしょうか?それぞれの役割と、前準備、おおよその価格などを細かく見ていきます。(リストから選択するとそれぞれの詳細に移動します)

振袖一式

半襟

まずは振袖を着るのに欠かせない振袖一式をみていきましょう。

振袖

中振袖

振袖を新調して着る場合は裾や袖、衿などに「しつけ糸」と呼ばれる白い糸で大雑把に縫われている「しつけ」が施されています。この「しつけ」を付けたまま振袖を着て出かけると恥をかいてしまいます。しつけは当日までに必ず取っておきましょう

振袖をレンタルする場合は、経験豊かな店員さんが好みに合わせたもの、適切なサイズを提案してくれるので心配いりません。

しかし、家族や知人から譲り受けた振袖を着る場合は、事前に試着してサイズやシミ汚れがないかを確認しましょう特に自分の体のサイズよりも小さい着物の場合は寸法直しが必要です。
「私には少し小さいかな?」と感じたら、自分に合っている振袖かどうかを、以下の項目で確認しましょう。

振袖のチェックポイント

  • 身丈が短すぎないか
  • 裄丈が適切なサイズか
  • 下前と上前の重なり部分が十分か
<身丈が短すぎないか>

身丈とは衿元から裾までの長さの事で、これが短すぎると「おはしょり(帯の下側に出る着物の生地)」が少なくなったり、取れなくなってしまいます。
振袖の衿元から裾までの長さが身長と同じくらいの長さか、それ以上あるとベストです。

<裄丈が適切なサイズか>

裄丈とは、着物の背中心から袖口までの長さの事で、腕を真横に広げた時に袖口が手首の付け根くらいにくる長さが理想です。
それよりも短い着物はサイズが小さいので、裄丈直しを行いましょう。

<下前と上前の重なり部分が十分か>

着物を体に巻き付けた時に、下前(着た時に下になる方の身頃)と上前(着た時に上になる方の身頃)の重なりが不十分だと歩いている時に着物がはだけて、襦袢が見えてしまいます。身頃の重なり部分は最低でも30cmくらいは欲しいところです。

自分の体よりもサイズが大きい振袖の場合は、ある程度着付けで調節できます。但し、あまりにも大きすぎて、袖が地面に付いてしまうような場合は、袖の長さのサイズ直しが必要です。

袋帯

全通

袋帯とは、表地と裏地に素材の違う生地を使い、袋状に縫い合わせられている帯のことです。

帯の中でも格式が高く、式典やお祝いの席で留袖や訪問着、振袖などの礼装と組み合わせて使われます。

帯は振袖よりも厳密にサイズ確認を行う必要はないので、シミ汚れなどのチェックをしておくといいでしょう。

長襦袢・半襟

【引用:Amazon長襦袢

長襦袢は、着物の下に着用するものです。振袖用の長襦袢は振袖と同じく袖丈(袖の上線から袖の裾までの長さ)が長くなっています。

振袖と長襦袢が別々に仕立てられている場合は、以下の項目を確認しましょう。

長襦袢のチェックポイント

  • 振袖の袖丈と長襦袢の袖丈が合っているか
  • 長襦袢の丈は長すぎないか
  • 長襦袢と振袖の裄が同じかどうか
<振袖の袖丈と長襦袢の袖丈が合っているか>

長襦袢の袖丈が振袖の袖丈よりも多少短い場合は、それほど問題ありません。しかし、極端に短すぎる場合や長すぎて余ってしまう場合は、袖の部分から長襦袢が飛び出したりもたついたりしてしまい、キレイに着こなす事ができないので寸法直しが必要です。

<長襦袢の丈は長すぎないか>

羽織った時に、裾が地面に付いてしまう長襦袢の場合、そのまま着ると振袖の裾の部分から長襦袢が出てしまいます。身長に合わせて丈を短くするか、長襦袢を着た後に腰ひもで丈を上げて調節する必要があります。

<長襦袢と振袖の裄が同じかどうか>

裄(背中心から袖口までの長さ)が同じかどうかも確認しておきましょう。特に長襦袢の裄のほうが振袖よりも長い場合は、振袖の袖口から長襦袢がはみ出してしまい、とても不格好です。

半衿

白い無地のものから、色付きのもの、刺繍が入った豪華なものまで多数あるので、好みに合わせて選び、成人式当日までに襟元に縫い付けておきましょう。半衿とは、長襦袢の衿元の汚れを防ぐためにあるもので、長さ約1m、幅約15cmの1枚の布で出来ています。これを長襦袢の衿に縫い付けて使います。

半衿は、500円前後のものから数万円するものまで、素材や刺繍の範囲などによって価格帯は様々です。

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小物・装飾品

振袖

振袖を着るのに欠かせない小物や装飾品は以下の通りです。

  • 重ね襟(伊達襟)
  • 帯揚げ
  • 帯締め
  • 草履
  • バッグ
  • ショール
  • 髪飾り
  • 足袋

重ね襟(伊達襟)

重ね衿

重ね衿は伊達衿(だてえり)とも呼ばれ、着物の衿から少し出すようにして着る事で、何枚かの着物を重ね着しているように見せるものです。

重ね衿をするかしないかは好みですが、付けると胸元がグッと華やかな印象になります

重ね衿の価格は、素材やデザインにより数千円~一万円以上のものまで様々です。

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帯揚げ

帯揚げ

帯揚げとは、帯と着物の間に入る布で、着物を着た時に帯の上から少しだけ見えます。素材は主に絞りやちりめんなどで、色や柄もたくさんありバラエティー豊かです。同じ振袖でも帯揚げを変えるだけで全体の印象が随分変わります。

帯揚げの色選びに迷った時には、振袖に使われている色を選ぶと間違いありません。数千円のものから、3万円以上するものまであります。

帯締め

帯締め

帯締めは、帯の中心に結ぶ紐の事です。一本のひも状になっているものから、最近ではパールや花の付いた飾り付きの可愛い帯締めもあります。

色や種類も豊富なので、好みに合わせて選びましょう。

価格帯は、数千円くらいのものからあり、細かい細工がしてあるものは3万円以上のものもあります。

草履

草履一覧

普段履く事の無い草履は長時間履いていると、足の甲が痛くなったりします。ただでさえ着なれない振袖を着ているのに、更に草履のせいで足まで痛くなってしまったら目も当てられません。

そうならないためにも事前に何度か履いてみて、痛くないか、疲れを感じないかをチェックしておくとよいでしょう。

一般的に鼻緒の部分がエナメル製のものは、柔軟性が無く痛くなりやすく、布製の鼻緒を選ぶと柔らかく長時間履いていても疲れず痛みもありません

また、草履を履いた時に、かかとが1cm程出るサイズが一番きれいです。草履の方がかかとより大きいと、振袖の裾を踏んでしまう可能性があるので注意が必要です。

草履はバッグとセットになっているものが多く、1万円くらいのものから、高い物では10万円のものもあります。

バッグ

【画像引用Amazon刺繍バッグ

振袖のバッグの一番人気はエナメルバッグです。バッグの表面がツルンとしていてツヤがあり、とても豪華な印象です。また、「袋地バッグ」と言って、袋帯に使われる生地を使って作られた物も人気です。

草履とバッグは同じ生地で作られた、セットものを選ぶと統一感が生まれます。

色や柄の選び方も大切で、例えば金糸の入った帯を合わせた場合は同じく金糸を使った草履バックを選ぶなどすると全体的にバランスの取れたコーディネートに仕上げられるでしょう。

ショール

【画像引用Amazon振袖用ファーショール

成人の日になると、振袖を着た女性が白いファーを首元に巻いている風景をよく見かけますが、これがショールと呼ばれるものです。このショールは冬の防寒対策として身に付けます。

但し、必ず付けなければいけないものではないので、季節や好みに合わせてチョイスしましょう

価格は3千円くらいのものから、3万円くらいのものまで様々です。

髪飾り

【画像引用Amazon髪飾りちりめん

髪飾りをすることで、振袖の着姿がグンと華やかになります。かんざしや花飾りなど種類も豊富なので、好みに合わせて選びましょう。

最近では、ちりめん地を素材にしたつまみ細工のはんなりとした花飾りが人気です。髪飾りも好みにより価格帯は様々です。

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足袋

【画像引用Amazonブロード足袋

足袋は洋服でいう靴下のようなものです。つま先が親指と他の指が入る部分の2つに分かれています。自分の足のサイズにぴったり合うサイズを選びましょう。

長さはもちろんですが、足の太さによって、フックがとまらない場合もあるので、しっかりフックがかかるかも事前にチェックしておくのが望ましいです。

足袋は、1,000円前後で購入できます。

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着付け小物/肌着

着付け

着付けに必要な肌着や小物は以下の通りです。

  • 和装用肌着(和装ブラ/肌襦袢/裾除け)
  • コーリンベルト
  • 襟芯(襟カラー)
  • 伊達締め/和装ベルト(2本)
  • 腰ひも(5~6本)
  • 帯枕
  • 前板/後板
  • 三重仮紐
  • タオル(5~6枚)

着付けの方法は色々あり、担当する着付け師さんや振袖を着る人の体型によって、必要なものの本数や枚数が多少変化します。基本的には指示された個数用意しましょう。

最近はすべてがセットになった和装小物セットなども5,000円前後~で販売されているので、一式欲しいという人はセット購入がいいでしょう。

【引用:Amazon着付けセット振袖用

セットによって肌襦袢が入っていない、後板がないなど内容物が異なるので、自分の欲しいものが入っているかはしっかりチェックが必要です。

和装用肌着(肌襦袢/裾除け/和装ブラ)

【画像引用:Amazon洗える肌襦袢ワンピース型

長襦袢の下に着る下着はいつものブラジャーなどではなく、ワイヤーのない和装ブラジャーと肌襦袢を使います

肌襦袢や裾避けは、長襦袢を着る前に身に着けるものです。肌に直接付けることから肌襦袢と呼ばれています。

肌襦袢には、下半身に着ける「裾避け」という肌着と、上半身だけの肌着の2つに分かれているものと、ワンピースタイプのものがあります。価格は数千円で変えるものが主流です。

上半身の肌着はキャミソールやヒートテックなどでも代用できるのですが、その場合首元から肌着が見えてしまうことがあるため、衿ぐりが広めのものを選びましょう。

【画像引用:Amazon和装ブラフロントファスナー

和装ブラは着物を着る時に使うブラジャーです。普段のブラジャーは「胸を立体的に大きく見せるため」のものですが、和装ブラジャーは、胸のボリュームを抑える事で胸元をすっきりとさせ、着姿をキレイに見せる役割があります

3,000円前後で購入できるとはいえ、一回のハレ着のために専用の下着の買うのはちょっと…という場合はノンワイヤータイプのものやナイトブラで代用が可能です。

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和装ブラの代用品についてはこちらの記事で紹介しています。

和装ブラのおすすめ代用品と口コミ。着物や浴衣を着るときのブラジャーは、しまむらやユニクロのプチプラでも大丈夫!
「着物の時は和装ブラが絶対必要なの?」「たまにしか着物を着ない。わざわざ和装ブラを買うのもなぁ…」 着物を着る機会が少なくなった現代、和装用のブラについて、買うかどうか迷っている方は多いと思います。 そこでこの記事では、和装ブラの役割を解説...

コーリンベルト

【画像引用Amazonコーリンベルト

コーリンベルトは、振袖の衿元を美しくキープするために使われる和装小物です。これがあると衿元が動かず着崩れしにくくなります。

コーリンベルトの価格は1,000円弱です。

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襟芯(襟カラー)

【画像引用Amazon襟芯

衿芯は、長襦袢の衿の部分に通して使います。衿に張りを持たせる役割があり、これを忘れると衿がフニャフニャになってしまいます。

500~1,000円程度です。

ちなみに襟芯は忘れやすい小物ナンバーワンなので、特に注意しましょう。

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伊達締め/和装ベルト(2本)

【画像引用Amazon伊達締め

伊達締めは、10センチほどの幅の紐の事で、長襦袢の衿を安定させるもの、着物の衿合わせを安定させ、おはしょりをキレイに整えるためのものと2本使います

弾力のあるゴム状の素材で出来ていて、マジックテープで止めるタイプのものを和装ベルト、マジックベルトなどとも言います。(和装ベルトはコーリンベルトや、ゴム製の腰ひもを指している場合もあるので、用意するものの内容をよく確認しておきましょう)

だいたい500~1,000円前後で購入できます。

腰ひも、胸ひも(5~6本)


【画像引用Amazon腰紐

腰ひもは着物がはだけないようにしたり、着物の裾が落ちないように固定する紐です。長襦袢の胸元、着物の腰ひも、着物の衿元に主に使いますが、襦袢が長い時や補正などにも使うため、5~6本用意しておくと安心です。

着付けを行う人によって必要な本数が異なる場合があるので、指示通りの本数を持っていくようにしましょう。

3本セットで、1,000円程で売られています。

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帯枕

【画像引用Amazon帯枕紐付き

帯枕は帯の背中側に着ける事で帯結びの形を整える役割をします。帯枕の中にも厚さに違いがあり、振袖の場合は厚みのある枕がおすすめです。

価格は1,500円前後です。

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前板/後板

【画像引用Amazon前板/後板

前板は、帯の前の部分にしっかりとした張りを出すため、帯の間に挟んで使います
また後板は、成人式の帯結びの時などに使用します。しっかりと硬さのある物を選びましょう。

成人式の帯結びは、お太鼓と違って後ろの胴に巻き付けた部分も見えるので、帯に張りを出し、しわなくキレイに見せるために、前板と同じく帯の間に挟んで使います。

前板は、約1,000~2,500円、後ろ板は500~1,000円程度で購入できます。

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三重仮紐

【画像引用Amazon三重仮紐

三重仮紐は、袋帯で変わり結びをする時に便利です。紐の真ん中に三層のゴムが付いていることから、三重仮紐と呼ばれています。

この重なったゴムの間に帯を通すことで、複雑で美しい変わり結びを簡単に作る事ができます。

三重紐の価格は500円前後です。

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タオル(5~6枚)

【画像引用Amazonタオル160匁6枚セット

タオルは肌着の上からウエストに巻き付け、着物が似合う寸胴型の体型に整えたり、畳んで背中に当て帯のすわりをよくしたり、美しい鳩胸を作るために胸元に置いたりと、補正に使用します

補正は、美しい着姿を作るために非常に大切です。細い女性や、凹凸のあるボディーラインの人の場合は、特にタオルを何枚も使います。枚数は着付けをする人によって異なりますが5~6枚用意しておくと安心でしょう。

補正で使うタオルは、毛足の長いふかふかした高級なタオルではなく、厚みを調節できる薄手のタオルを用意しましょう。

粗品として貰ったものや、100均のタオルで十分です。

タオルの他にも、ウエストパット、ヒップパッドなどの和装用の補正グッズや、補正用カット綿があるとより便利です。

【おまけ】持っていると便利なもの

きもの小物

必ず必要というわけではありませんが、持っていると着付けの時に便利なもの、用意しておいた方がいい物も紹介していきます。

着物クリップ

【画像引用:Amazon着物クリップ3個セット

着物クリップは、主に着物の背中心が動かないように、背中側の衿に止めて使ったり、おはしょりを作る時に余分な着物地を始末しやすいように仮止めしたりする時に使います

3つセットで、1,000~1,500円程度です。

着付けてもらう場合は、たいてい着付け師さんが持っているため持参する必要はありません。

ただ着付け時以外にも、トイレに行く際に袖をとめておくことができるなど何かと便利なので、もしこれを機会に自分でも着物を着てみたいという人は持っておいて損はないでしょう。

ちなみに洗濯ばさみでも代用できますが、着物地に跡が付く可能性があります。

裾除けストッキング/着物用ステテコ

【画像引用Amazon足袋用ストッキング

寒い季節に成人式が行われる場合、着物だけでは足が寒くなる場合があります。しかし、普通のストッキングは、つま先部分が割れていないので、足袋を履くことができません。

和装用のストッキングなら足指が分かれた作りになっているので足袋を履くことが可能です。膝から足首までを暖かく覆ってくれ、防寒対策にも役立ちます。

800~1,000円前後のお手頃価格なので寒い地域の人はほぼ必須でしょう。

下半身の防寒対策には着物用のステテコも便利です。裾よけの下に履くことで下半身を温めてくれます。こちらは1,500円ほど。

もちろん専用のものでなくても足袋が履けるのであればなんでもOKですが、脚は歩いたときに意外と見えるので意図したコーディネートでないなら黒など色の付いたタイツは避けた方がいいでしょう。

草履カバー/雪下駄

【画像引用Amazon草履カバー

成人式当日に雨が降ってしまいそうという場合は、草履カバーも用意しておくといいでしょう

草履は水に弱く、長時間水が着いた状態にしておくと、そこの部分が剥がれてしまうこともあります。

それを防ぐために、ビニール製の草履カバーで草履全体をすっぽりカバーし、草履と足を自ら守ります。500円程で買えるので、用意しておくと安心です。

また雪道を歩かなければならない場合は、雪下駄があると便利。雪下駄はつま先の防寒のためと、雪や泥などで足袋が汚れてしまわないように、つま先の部分にカバーが付いています。

下駄の歯には滑り止めが付いているので、歩くときも滑りにくく安心です。

振袖に必要なもの疑問点Q&A

振袖についての良くある疑問をQ&A形式でみてみましょう。

Q.着物をフルセットでレンタルする場合、自分で用意するものは?

A.レンタル会社やプランによって異なる。肌に直接身につけるもの、サイズをぴったり合わせる足袋は自分で用意する方がよい

振袖をレンタルする場合のセット内容は、レンタル会社やプランによって異なります。

よくあるケースは、長襦袢、着物、帯、帯揚げ、帯締め、腰ひも、伊達締め、コーリンベルトなどがレンタルできて、肌襦袢、タオル、和装ブラジャー、足袋などの直接肌に身に着けるものは各自で用意するタイプ。

レンタル業者によっては、キャンペーンで肌襦袢などをプレゼントしてくれるというところもありますが全てではないので、「セットに入っていると思ったのに、当日行ったら各自用意するものだった」などと慌てないためにも、事前にセット内容を確認しておくと安心です。

また、レンタル品のみのコーディネートだと、どこか周りと似たり寄ったりになってしまうため、髪飾りやピアスなどの装飾品を、自分で購入し用意するというパターンもあります。

こだわりのあるコーディネートにできることはもちろん、手元にひとつ思い出を残すといった意味でも、素敵ですね。

Q.最低限必要なものってどこからどこまで?

A.まったく動かない撮影だけなら、振袖、袋帯、長襦袢(半襟)、帯揚げ、帯締め、足袋、草履、腰ひも、伊達締め、下着、タオルがあれば着ることは可能

成人式などの場合、「前撮り」といって、振袖姿を前もって写真撮影をする事があります。写真撮影では、当日と比べて動き回る頻度が少ないので、最低限上記のものがあれば理論上振袖を着ることはできます。

しかし、ボリュームのある胸などの場合は、和装ブラを着けないと補正が十分にならなかったり、またコーリンベルトを使わない事で少しの動きでも衿元が崩れてしまったりと、着崩れしやすくなってしまうので注意が必要です。

きちんとした和装小物がそろっていないと着付け師さんにも迷惑をかけることになります。当日にこれではできないと言われたり、時間が押してしまうなど慌てる原因になるので、自己判断で省いたりせず必要だと説明されたものはきちんと全てそろえるようにしましょう

Q.もし当日足りないものがあった場合はどうする?

A.着付けてもらう場合は、店頭販売しているところが多いので購入できる。ただし割高なので忘れ物はしないように

当日着付けの時に「足袋をを忘れた」「タオルが無くて補正出来ない」等必要なものが無かった場合でも、販売用に小物をストックしている所が多いので、足りないものはその場で購入する事ができます。

但し、価格は通常のものよりも高額なので、当日忘れ物がないように持ち物は事前にチェックしておきましょう。

まとめ

細々とした小物を含めると、着物を着るのに必要なもが意外と多い事が分かりますが、どれも美しい着姿のためには欠かせないものです。

普段なかなか着る機会の無い振袖だからこそ、念には念を入れて準備をし、晴れ姿を思う存分楽しみましょう。

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