着なくなった着物を処分する方法はネットオークションに出品したり、リサイクルショップや、買取専門業者に買い取ってもらったりなど様々です。
最近では「フリマアプリ」の普及拡大から、「メルカリ」などを使って手軽に着物を売る人も増えています。
そこで今回は、メルカリで着物を売るメリットから、取引の流れ、そして注意点などを紹介していきます。
着物買取業者 | キャンペーン内容 | 詳細 |
バイセル |
最大現金10万円 プレゼント ※抽選5名 ※5,000円以上の買取 ※宅配は対象外 |
詳細 |
福ちゃん | 買取金額20%UP ※宅配・持込は対象外 |
詳細 |
着物10 | ー | 詳細 |
ザ・ゴールド | 現金1万円プレゼント ※毎週5名 ※宅配・持込は対象外 |
詳細 |
買取プレミアム | ー | 詳細 |
メルカリなどのフリマアプリで着物は売れる?
雑貨や衣服など多様なものが出品されているフリマアプリですが、もちろん着物も売ることができます。
ただし、メルカリなどのフリマアプリにはネットならではのメリットデメリットがあり、着物を売るには少しハードルが高いと感じる人がいることも事実です。
まずはメルカリで着物を売る場合のメリット、デメリットを確認し、自分にとってベストな方法であるかどうかを見極めましょう。
メルカリで着物を売るメリット
メルカリで着物を売るメリットは以下の通りです。
- スマホで簡単に出品できる
- 自分で値段を決められる
- ユーザー数が多い
メルカリで着物を売る最大のメリットは「スマホさえあれば誰でも簡単に利用できる」という手軽さにあります。スマホに専用のアプリをインストールするだけで、自宅にいながら不要になった着物を簡単に売る事ができる便利なアイテムです。
また、売りたい着物の値段を自分で設定できるのもメリットの一つ。売りたい着物の相場よりも少し高い値段で出品したとしても、「その値段で買いたい」という購入希望者がいれば、高値で売る事もできてしまいます。
例えば流行り柄の浴衣を需要の高まる5~6月に出品したところ、専門の買取業者に売るより高く買い取ってもらえたなどということも。ただし売れるかどうかは購入希望者次第なので、難しいところですね。
またPayPayフリマやラクマなど他のフリマアプリに比べ、メルカリはトップクラスのユーザー数を誇っています。沢山の人の目に触れる事ができるので、その分売れる確率も高いというのもメリットです。
メルカリで着物を売るデメリット
メルカリで着物を売るデメリットは以下の通りです。
- 出品手数料10%が必要
- 送料は出品者負担
- 着物本来の価値より安く売ってしまうことがある
- 購入者とトラブルが起こる事がある
メルカリに限らずフリマアプリでは、売り上げから手数料と送料が引かれてしまいます。
例えば10,000円で着物が売れた場合、手数料は1,000円。
送料は全国一律のメルカリ便がお得ですが、着物サイズの場合は、700~1,600円かかるため、売り上げは最大でも8,300円に減ってしまいます。(出品する時に送料を購入者負担にする事もできますが、その場合は買い手がつきにくくなってしまうので、出品者が送料を負担することが多いです)
そもそも着物の価値を正しく把握して価格を設定するのは、かなり難しい作業です。知らず知らずのうちにせっかくの価値あるものを安値で売ってしまう危険性があることも覚えておきましょう。
また、フリマアプリでは、実際に商品を手に取って買うわけにはいきません。
出品時にできるだけ詳細な情報を載せるのは大前提ですが、それでも購入者側から「実際の色合いが違った」などのクレームが来てしまう事も。キズや汚れの程度も確かめにくいので、購入者の納得がいかない場合は、キャンセルされてしまうこともあります。
メルカリなどのフリマアプリで着物を売る方法
それでは実際にメルカリを使って着物を売る場合の流れをみていきましょう。
どの手順も簡単で手軽に売りたい着物を出品することができます。
手順1|メルカリのアプリをダウンロードし、会員登録をする
まずは、スマートフォンにメルカリのアプリをダウンロードしましょう。
メルカリのアプリは、iphoneの場合は「Appstore」、Androidの場合は「Google Play Store」から無料でダウンロードすることができます。
アプリをダウンロードできたら、次は会員登録です。Facebook、Googleアカウント、メールアドレスなどで登録し、パスワードや、ニックネームの登録も行います。
その後、手続きを行ったスマホに認証番号が送られてくるので、それを入力すれば会員登録は終了です。
手順2|商品を撮影する
次に出品したい着物の写真を撮影します。
写真は10枚まで載せる事ができるので、正面、横、裏側、模様のアップなど着物の印象が分かるようにできるだけ多くの写真を載せましょう。写真の枚数が多いと購入者に安心感を与えることができ、その結果売れやすくなります。
シミや傷がある場合は、その後の取引のトラブルを避けるためにも、しっかりと写真に撮り載せましょう。
また、証紙付きの着物や、落款(作家の印)がある場合には、それも載せると売れやすくなります。
・落款…着物の作家を証明する印。おくみか衿先など見えないところに刻印されている
手順3|商品情報(説明・価格・配送方法)を入力する
次に、出品する着物の情報を入力します。載せておくといい情報は以下の通りです。
- 着物の種類や素材
- 伝統工芸品、ブランド品などの付加価値
- しわや汚れの有無、使用・未使用
- 配送方法、梱包方法
- 着物の価格
- 色、柄の説明
- 着物の裄(背中心から袖口までの長さ)、身丈(肩から裾までの長さ)
- 証紙や落款について
- ペットの有無(購入者にアレルギー体質の場合があるため)
購入者の手元に着物が届いてから「イメージしていたものと違った」「サイズが全く合わなかった」などという事のないように、できるだけ細かく情報を書き込みましょう。
特にしわや汚れ、キズなどがある場合は、トラブルを避けるためここでしっかりと明記します。(記入例:「保管につき畳みじわあり」「裾の部分に汚れあり」等。)
衣服では特ににおいを気にする人も多いので、使用済のものは「においはほとんど感じられません」などの記載があると親切ですね。
また、発送方法や梱包方法なども記入しておくのもおすすめ。着物がどの様な状態で梱包され発送されるのか、配送中のアクシデントで着物が汚れてしまわないように細心の注意を払っているか、出品者の購入者側への配慮を知る材料にもなります。
手順4|購入希望者と交渉をする
出品後、購入希望者から質問や値下げ交渉などのメールが届く場合があります。質問は、迅速に正確な情報を返しましょう。
また、値下げ交渉の場合、相手の希望を尊重しすぎると、せっかくの高価な着物も安く売ってしまう事になります。反対に、値下げ交渉に応じない事で売れる着物も売れなくなってしまう事もあるので注意が必要です。
こうした点からも、値段交渉は難しいのですが、予めおおよその相場を調べ「このくらいまでなら値下げできる」というボーダーラインを頭の中に入れておくというのも方法の一つです。
手順5|商品を梱包し発送
買取価格が決定したら商品を梱包し発送します。
前述しましたが、商品の発送時メルカリでは送料の負担を、出品者にするか購入者にするかを選ぶ事ができますが、基本的には出品者が送料を負担します。送料の負担を購入者にすると、売れにくくなるからです。
着物などの大きい荷物の場合は、1,500円前後の送料になってしまい、売値を安く設定する場合は、結局マイナスになってしまうこともあるので注意が必要。
また、配送中なんらかのトラブルで、シミやシワ、傷などが付いてしまうリスクもある事も頭に入れておきましょう。
梱包の仕方については後述するQ&Aを参照してください。
メルカリで着物を売るときに失敗しないための注意点Q&A
フリマアプリの中で「中古の衣服」は特にトラブルになりやすい代表例。そのため着物の出品にも同じことが言えます。
着物を売る際の注意点についてQ&A方式で紹介していきましょう。
Q.送料は出品者が負担するべき?
A.送料は出品者が負担するケースが多い。
前述しましたが、送料は基本的には出品者が負担するのがベスト。購入者側が負担するとなると売れづらくなってしまうからです。
販売手数料として10%を差し引かれることも考えると、そもそもの売値自体が低い場合はあまり手元に残らない可能性もあるので、それらも踏まえて出品するかどうかを検討しましょう。
Q.メルカリで着物を売る相場っていくら?
A.着物の種類、状態によって差が大きい。正絹新品は10,000円~、化繊は1,000円程度など。
一口に「着物」と言っても、その素材や格、産地や品質によって相場は大きく変わります。
おおよその買取相場は、ポリエステルなどの化繊のカジュアルな小紋などは1,000円~5,000円程度のものが多く、正絹の訪問着や振袖(無名)などは、5,000円~20,000円前後が多いです。
大島紬など伝統工芸品に指定されている証紙付きの着物や、有名作家の手掛けた着物などは100,000円以上の価格を付けても売れる場合もあります。
ただ有名産地・作家等の高価な着物は、メルカリなどで売るよりも、着物専門の買取業者に査定士買い取ってもらった方が基本的に高値がつくので、出品するかはよく考えましょう。
Q.シミや傷みがある着物は売らない方がいい?
A.大きなシミ、汚れはトラブルになる可能性も。あらかじめ写真や商品説明でシミや汚れについて説明をしておくか、クリーニングに出すのがおすすめ
着物に傷や、シミ、シワなどがある場合はその着物の価値がグンと下がります。化繊の着物場合等は、そもそもの相場が低いので売る事自体が難しく、売れたとしてもトラブルになる可能性もあるでしょう。
着物にシミや汚れがある場合は、写真を撮って載せるなどしてあらかじめ説明をしておきます。また、出品前にクリーニングに出し、シミや汚れを取り除いておくのもおすすめです。
Q.値下げ交渉には応じるべき?
A.値下げ交渉はもはや当たり前となりつつあるので、適度に応じましょう
値下げ交渉は、今やメルカリの流れの一部になりつつあります。相手の要求を聞き過ぎず、ここまでなら値下げOKと自分の中で線引きし、適度に応じましょう。
くれぐれも相手の要求に流されて「高価な着物を安く売ってしまった」と後悔することのないように気を付けてください。
値下げを考慮して出品段階では多少高めに金額設定をするという人も多いです。
Q.梱包や畳み方など送り方で注意することは?
A.普段から正しい畳み方をしていればしわの心配はしなくてOK。たとう紙、ビニール袋、緩衝材を使うのが理想的
着物を普段から正しく畳み、きちんと保管していれば、余計なシワがつくことはありません。もし見栄えの悪いしわが多い場合は、一度干してシワを取ってから畳み直しておきましょう。
配送の際、着物のように大きいものだと、二つ折りにするケースが多いです。ゆるい二つ折り程度であれば配送中にシワになることはほとんどないので心配しなくても大丈夫。出品者にはその旨をあらかじめ伝えておくと親切ですね。
また、少しでも綺麗な状態で購入者に着物を届けるためには、シミ、傷は大敵です。
キレイに畳んだ着物をたとう紙で包み、ビニール袋に入れ、更に緩衝材にくるんで梱包し発送すれば外部からの雨や汚れなど、多少の事があっても安心でしょう。
メルカリ以外で着物を売る方法
着物を売る方法はメルカリ以外にも、ネットオークションに出したり、リサイクルショップに持ち込んだり、着物専門の買取業者で査定後、買取してもらう方法があります。
リサイクルショップに持ち込む
家の近くにリサイクルショップがある場合、そこに着物を持ち込めばその場で査定し、リサイクル可能なものだと判断されれば買い取ってもらえます。
家の近くに無い場合でも、宅急便で着物を送って買い取ってもらったり、リサイクルショップによっては出張買取サービスもあるので、そちらを利用することも可能です。
リサイクルショップはすぐに現金化してもらうことができて利用しやすいですが、「着物を査定するプロ」がいることはほとんどありません。
なので、そのため着物の価値をきちんと理解して正確に査定してもらうことは難しく、安めの値段で買い取られることが多いです。
「リサイクルショップ」は電化製品や高級ブランド品など、ジャンルを問わず多岐にわたる商品を取り扱うところなので、金額を気にせずとにかく早く売ってしまいたい方にとっては便利でしょう。
【おすすめ】着物専門の買取業者に査定してもらうと高価買取の可能性大
大切な着物を売る場合、着物専門の買取業者に依頼するのがおすすめです。
メルカリは着物に関する専門的な知識に欠ける人同士が売買を行うため、適正な価格で取引することが難しく、どちらかが損してしまう場合もあります。
その点、着物専門の買取業者は、素材、産地、品質、有名作家など、着物に対する豊富な知識を持つ信頼のおける鑑定士が適正な価格で査定してくれるので、売り手側も安心して取引することができます。
着物の買取の事でどうしようか迷ったら、着物買取業者に一度相談してみましょう。
着物買取業者 | おすすめ査定方法 | 詳細 |
【総合評価1位】 バイセル |
出張買取 →全国対応で便利 |
詳細 |
福ちゃん | 出張買取 →簡易査定あり |
詳細 |
着物10 | 宅配買取 | 詳細 |
ザ・ゴールド | 持込買取 | 詳細 |
買取プレミアム | 出張買取 | 詳細 |
おすすめ買取業者ランキングについて詳細はこちらの記事で紹介しています。
➡着物買取おすすめ業者ランキング
【まとめ】フリマアプリは手軽で便利。ただし高価な着物は専門の買取業者に査定してもらうのがおすすめ
メルカリなどのフリマアプリは、お店に持って行ったり、査定を依頼したりする必要が無く、自分の都合にいい時に1人でできるのが最大のメリット。
ただし商品の登録や購入希望者とのやり取り、梱包や配送の手配など、意外とやらなければならないことはたくさんあります。
さらに適正な値段をつけるのも難しい作業。
特に高価な伝統工芸品や有名作家の着物などは、価値を見極めて価格を付ける専門の買取業者の方が高値になるケースが多いです。
手持ちの着物の価値がわからないという場合も、知らず知らずのうちに損をしてしまわないように、一度無料の査定に出してみることをおすすめします。