日本一の帯生産量を誇る西陣織。誰もが一度は聞いたことのある名前ですよね。
西陣織は日本が誇る代表的な伝統工芸ですが、具体的にどんなものなのかを説明できる人は少ないのではないでしょうか。
この記事ではそんな西陣織について、歴史・特徴・織り技法から、素朴な疑問や買取相場までを一挙に紹介します。
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西陣織とは
西陣織工業組合によると、西陣織とは「多品種少量生産が特徴の京都(西陣)で生産される先染(さきぞめ)の紋織物の総称」と定義されています。
まずは西陣織の歴史や特徴などの基本を理解しましょう。
西陣織の特徴|色彩豊かで華麗な模様が魅力
西陣織が人々を惹きつけるのは、その色とりどりで豪華な模様でしょう。
美しく染め上げられた色糸をふんだんに使って織りなす模様は、まるで絵画のような華やかさを表現します。ひとつの帯に50色以上用いられていることも珍しくありません。
色の種類も実に多く、例えば赤ひとつとっても、濃淡・色み・色合いの微妙な違いで細かく分けられています。織屋には膨大な糸見本があり、染屋は染料を混ぜ合わせることで無限大の色を作り出します。バリエーション豊かな色糸で織ることで、精巧で立体的な模様を表現できるのですね。
また、西陣織の代表的な製品といえばやっぱり帯。
西陣織のうちおよそ9割が帯、1割が着物です。。帯は、着物の着こなしにアクセントを与え、着る人のセンスを表現する大切な要素です。色鮮やかで華やかな西陣織は、まさに帯にぴったりですね。
西陣織の歴史|1500年以上の歴史を持つ伝統工芸品
西陣織の歴史は古く、5、6世紀頃の古墳時代にまでさかのぼります。大陸からの渡来人が京都に住みつき、養蚕と絹織物の技術が伝えられたことがはじまりです。
平安時代には朝廷によって大規模な絹織物の生産が行われ発展しましたが、室町時代には応仁の乱によって多くの職人が京都を出ていき壊滅的状況になってしまいます。
しかし戦乱がおさまると、職人たちは再び集まり織物の生産を再開しました。このときに職人たちが集まった場所が、応仁の乱での西軍の陣跡だったので「西陣」という名がついたのです。
その後、戦国時代には武将の陣旗に用いられたり、江戸時代には裕福な町人からの圧倒的な支持も得たりして発展していきます。
明治時代には、海外の先進技術を積極的に取り入れ、文明開化や東京遷都という時代の大きな変化を乗り越えます。それ以降、西陣織は日本の代表的な織物としての地位を確かなものとし、1976年には国の伝統的工芸品に指定されました。
今では洋服中心の生活様式ですが、高度な技と洗練された意匠の西陣織は現代でも愛され続けています。
西陣織の制作工程|ジャガード機で近代化に成功
西陣織の制作工程は、時代とともに変革を遂げてきました。中でも製織工程の近代化は、今日の安定的な供給に大きく貢献したのです。
明治以前まで主流だったのが「空引き機」。機の上に「空引き」と呼ばれる少年が乗り、織り手の指示にしたがってタテ糸を引き上げていたのです。空引き少年と織り手は息を合わせるために、声を掛け合ったり歌を歌ったりしていました。完全に人力での製織工程だったのです。
明治になると、フランスからジャガード機と呼ばれる当時の最先端技術が導入されました。ジャガード機とは、図案の情報を紋紙に打ち込み、いつどのタテ糸を引き上げるかを制御するシステムです。これにより空引き少年は姿を消し、西陣織の生産効率は飛躍的に高まって、近代的な産業へと生まれ変わることに成功しました。
現代ではさらなる技術革新によって、紋紙ではなくフロッピーディスクに図案情報を保存しています。数千枚に及んでいた紋紙が1枚のフロッピーディスクになったことで、保管や保存も簡単になりました。
西陣織の種類|150以上の織り技法のうち、伝統工芸品に指定されているのは12種
西陣織には150以上の織り技法が伝えられています。その中でも伝統的工芸品に指定されるのは12種類。西陣織の代表的な技法です。
綴(つづれ)
平織を応用した織り技法。爪でヨコ糸をひとつひとつ丁寧に掻き寄せ、絵画のような繊細な紋様を織りなします。爪でヨコ糸を掻き寄せる「爪掻き」は、綴の特徴的な方法です。
長い月日と高度な技術が必要とされ、複雑な紋様だと1日わずか1cm程度しか織り進められないことも。きわめて稀少な織物です。
経錦(たてにしき)
錦とは多くの色糸を使って織った豪華な織物のこと。錦のうち、経錦とはタテ糸で紋様を表現したものです。色糸が多くなるほど高度な技術が必要となるので、ほとんどが2つの色糸を用いた二重経ですが、中には四重経や六重経といった驚くべき経錦もあります。
緯錦(ぬきにしき)
錦のうち、ヨコ糸で紋様を表現したもの。経錦と比べて、より大きな紋様を表現でき、絵緯を織り込むことでより多くの色を取り入れられます。豪華な紋様を織りなせることから、錦といえばほとんどが緯錦です。
緞子(どんす)
5本ずつのタテ糸とヨコ糸の接点を少なくし、表面に糸を浮かせて織る技法。
厚地で光沢があり、ずっしりとした高級感が特徴。和装の他に、茶の湯の道具である茶入れや、掛け軸の表装によく用いられます。
朱珍(しゅちん)
タテ糸とヨコ糸の接点が少なく、光沢のある織地にさまざまなヨコ糸で紋様を表現する技法。緞子と似ていますが、相違点は「地上げ紋」がないということです。
紹巴(しょうは)
タテヨコともに強く撚りをかけた糸を用いて、杉綾状や山形状の地紋を持つ織物。明確な史実は残されていませんが、千利休の弟子であった里村紹巴が所持していたことからこの名が付いたと言われています。
風通(ふうつう)
普通の織物は一重織ですが、風通は二重織です。表裏のタテ糸ヨコ糸にそれぞれ違った色糸を用いて、交互に表面に出して模様を表します。出来上がった織物は、表裏で同じ柄ですが色が反対になっているのが特徴で、両面錦とも呼ばれます。
綟り織(もじりおり)
隣り合うタテ糸同士を絡ませヨコ糸を織り込んで、すき間を作った織物のこと。
捩り織には、全体的にすき間のある「紗」、一定間隔ですき間のある「絽」、ランダムですき間があるように見える「羅」があります。涼し気な織地は、夏物の着物の定番ですね。
本しぼ織り
ヨコ糸に強く撚りをかけた糸を用いて、しぼを立たせた織物。しぼがあることで、光の陰影や風合いといった独特な表現ができます。帯よりも着物によく用いられる織物です。
ビロード
直径1mmの針金を横に織り込み、後で針金の通った部分のタテ糸を切って起毛したり、針金を引き抜いてごく小さな空間を作ったりする技法です。なめらかな手触りとやわらかな光沢が魅力。
絣織
タテ糸とヨコ糸を部分的に、着色あるいは防染した絣糸を用いて、かすれたような紋様を表したもの。西陣織の絣は昔から能装束の一部にも取り入れられてきました。
紬
真綿から手で紡いで製糸した紬糸を用いた、先染め、平織のもの。西陣織の紬は縫取り紋様を入れるなどして、素朴な紬に都の感覚を取り入れ「都ぶり」とも呼ばれました。
西陣織の有名織元|川島織物、帯屋捨松、吉村織物など老舗ぞろい
織元とは織物自体の製造元のこと。歴史の長い西陣織には老舗の織元が多くあります。
それぞれの織元では同じ西陣織を扱っていながらも、異なった特徴があるためいくつか紹介しましょう。
川島織物は、江戸時代末期の1843年(天保13年)に初代川島甚兵衛が創業。
和装だけでなく宮殿内の装飾も手がける名門で、明治時代からパリ万国博覧会で金賞を受賞するなど世界的にも高く評価されています。
本社に併設する川島織物文化館では国内最古の企業博物館として、創業当時からの原画や試織裂など貴重な資料を約16万点も所蔵しています。さらに川島テキスタイルスクールでは、数日間かけて本格的な染織を体験できるワークショップも。
住所:京都市左京区静市市原町265
帯屋捨松は江戸時代末期の1854年(安政元年)創業。今でも手機にこだわり、斬新な色柄やデザインが人気です。
西陣織は一般的に分業制で作られますが、捨松の帯はすべての工程を自社で一貫して作られています。その結果、捨松ならではの独創性のある製品ができあがるのです。
図案や紋意匠図はすべて手書きで、ごく小さな歪みやズレが手づくりのぬくもりを感じさせます。また、ぱっと見一色に見える色も実は何色もの糸を紡ぎ合わせて生きた色調を表現しています。このような繊細なこだわりが捨松の魅力を生み出しているのですね。
住所:〒602-8201 京都府京都市上京区 笹屋町大宮西入桝屋609
吉村織物は、1868年(明治元年)創業。
自社工場で製織を行う「内機」を行っている、今では数少ない織元です。現在では、織元が他に製織を依頼する「出機」や製品を買って自社ブランド化する「仕入れ機」が主流。西陣の町から機織りの音が聞こえなくなったのもこのためです。
そのような時流の中、吉村織物は図案考案や素材・配色選定を行う作り手と製織を担う織り手が密にコミュニケーションを取れる「内機」の環境を維持しています。その結果、デザインの細部や絶妙な感性を伝えやすく、こだわりの一品が完成するのです。
住所:〒602-8487京都府京都市上京区寺之内通千本東入二筋目下ル姥ケ北町788
和装以外の西陣織|マスクや財布、ウェディングドレスにも
西陣織は帯や着物の他に、僧侶の法衣や袈裟・能装束・茶器の袋などにも昔から用いられてきました。日本を代表する祭り「祇園祭」でも、山鉾の掛物に西陣織が使われています。
小物類としてはクラッチバッグや財布などが定番の人気製品で、最近では西陣織のマスクもニューノーマル時代のおしゃれとして人気が出ています。
そしてなんとウェディングドレスにも西陣織が使われているのです。
たとえば文化をまとうことをコンセプトにしたアパレルブランドrenacnatta(レナクナッタ)からは「一生着られるウェディングドレス」、ドレスブランドituwa(イツワ)からは「金色のウェディングドレス」など、西陣織で作られたウェディングドレスが続々と発表されています。
西陣織に関するQ&A
西陣織の基本を押さえたところで、素朴な疑問にQ&A方式でお答えします。
Q.西陣織の帯を着用するシーンや季節は?
A.帯の種類によってふさわしい着用シーンがあり、素材によって着る季節が異なります。
西陣織といえば華やかで絢爛なイメージで、礼装用の袋帯が最初に思い浮かびますが、もちろんカジュアルに使える名古屋帯や半幅帯も作られています。
季節は、透け感のあるものは夏、透け感のないものは夏以外と使い分けます。透け感のあるものには絽・紗・羅などがあり、麻は夏の素材の定番です。
振袖・留袖・色無地・訪問着といった礼装や準礼装に、二重太鼓で合わせるのが基本。金糸や銀糸が入って豪華なもの、吉祥文様が入った縁起の良いものが主流です。色味をおさえたものはカジュアル寄りにも使えます。
訪問着や色無地に合わせてちょっとしたパーティ、小紋や紬に合わせて友人とのお出かけにぴったり。名古屋帯の中でも、光沢の強いものや色とりどりのものはややフォーマル寄り、現代風の柄や幾何学模様のものはややカジュアル寄りといったように、着用シーンを使い分けると良いでしょう。準礼装からおしゃれ着まで幅広く楽しめます。
軽くて使い勝手がよく、おしゃれ着や街着といったカジュアル向きです。
カジュアルシーンの帯なので、自由度の高い柄やデザインが多いです。最近ではピアノの鍵盤や猫のイラストのようなポップな柄もあります。気心の知れた友人との集まりなどに、気軽に着用しましょう。
普段着や浴衣に合わせるカジュアルな帯です。
リバーシブルになっているものが多く、表も裏も活かした帯結びでおしゃれに着こなせます。近所へのお出かけや夏祭りに最適です。
Q.西陣織の帯にはどんな柄がある?
A.西陣織の帯には、実にいろいろな柄があります。
「西陣織の種類」で紹介したように、西陣織には多くの織り技法があり、さまざまな柄を出すことができます。
伝統的な柄は、長寿を意味する「鶴」や百花の王「牡丹」、末広がりで縁起が良い「扇子」などが代表的です。他にも、アニメ「鬼滅の刃」の主人公が着ている「市松模様」なども人気急上昇中。
現代アートと融合した柄や、花や小物をモチーフ化した幾何学模様など、現在でもデザインは研究され発展し続けています。
Q.西陣織の帯にはどんな着物を合わせるといい?
A.同じ京都産の京友禅の着物と合わせるとベストマッチ。
着物の世界では、「染の着物に織りの帯」という組み合わせが昔からおしゃれでふさわしい着こなしとされてきました。染の京友禅と織りの西陣織で、京都の代表的な伝統工芸をまとって、粋で豪華なおしゃれを楽しむのも良いでしょう。
また、西陣織は金糸や銀糸の入った華やかなイメージが先行しますが、現在ではシンプルなものもあります。シンプルながらも精巧な技術からにじみ出る華やかさがあり、素朴な紬着物ともバランス良く合います。
バリエーション豊かな西陣織は、わびさびから豪華絢爛まで幅広く活躍してくれるでしょう。
Q.西陣織の見分け方は?証紙はどんなもの?
A.西陣織を見分けるには、証紙を確認するのが一番確実です。
近年は悲しいことに、不正に西陣織と称して売られている類似品もあります。正しく西陣織を見分けるには、消費者側もある程度の知識や理解が必須です。
そこで、見分ける上で重要な証紙について、正しい知識を押さえておきましょう。
西陣織の証紙は、西陣工業組合が発行するメガネ型の証紙です。
(画像引用「西陣織」西陣織工業組合)
色によって4つの種類があります。
- 袋帯用証紙(黄色)…袋帯以外にも名古屋帯・袋名古屋帯・小袋帯に貼付。
- 黒共帯用証紙(黄色)…袋帯用証紙とほとんど同じ。「黒共帯」の表記あり。
- 京袋帯用証紙(緑)
- 爪掻本綴帯用証紙(黒)
また、証紙にはナンバーが記載されていますが、これは生産した織元の番号です。織元を明記することで、織元は責任を持って帯を作り続け、消費者は安心安全に購入できます。
ただし、誉田屋源兵衛は有名老舗織元ですが、組合に入っていないためナンバーもメガネ型証紙もないので注意しましょう。代わりに誉田屋源兵衛オリジナルの証紙が貼られています。
Q.西陣織のお手入れ方法は?洗濯は可能?
A.自宅洗濯は不可。専門店にお願いしましょう。
西陣織は、ほとんどが絹製品であり、繊細な技法がほどこされているものなので、お手入れは専門店にお願いしましょう。自宅洗濯は不可です。
とはいえ、汚してしまってもその場ですぐに専門店に出すことはできませんよね。ほとんどの場合、一旦帰宅してから専門店に出すことになるでしょう。
そこで、できるだけ汚れを残さないために注意すべきことを紹介します。
- 強く押さえない
- 決してこすらない
- 汚れの範囲を広げない
これらに注意すれば、その後の専門店の処置もしやすくなります。西陣織を長持ちさせるために、汚れを最小限にとどめられるよう最善を尽くしましょう。
Q.西陣織会館では、どんなことができるの?
A.西陣織を観て、着て、学んで、体験できるスポットです
西陣織工業組合が運営する西陣織会館は、さまざまな活動を通して西陣織の広報や普及を促進している施設です。
毎日開催される着物ファッションショーでは西陣織の美しさを間近で楽しむことができ、織りの実演や織り体験では織り手さんと直接話したり、質問したりすることができます。
着物体験では150着以上の小紋から選んで着付けてもらい、そのまま街歩きに行けます。
他にも着付け教室や和裁教室を実施しており、西陣織や和装の世界を広げるにはぴったりです。まさに、観て、着て、学んで体験できる西陣織のベストスポットですね。
西陣織の買取相場の目安
一般的な西陣織の帯の買取相場は8,000~20,000円と、帯単体での買取相場としては高めといえるでしょう
帯に合わせた帯締めや帯揚げなどの小物類を付けると、ものにもよりますが買取相場+1,000~20,000円になることも。
また、老舗織元や人気織元の帯だとさらに高値がつきます。
川島織元は8,000~70,000円、帯屋捨松は12,000円前後~、誉田屋源兵衛は30,000円前後の買取相場となっています。
これらの買取相場は、西陣織の品質が保証されている場合、つまり証紙があって比較的保存状態が良い場合です。
できるだけ高く買い取ってもらうために、帯はできるだけきれいな状態で、証紙や購入時の箱も提出しましょう。
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着物の帯をできるだけ高く売るためには?
着物の帯をできるだけ高く売るためにはどうしたら良いのでしょうか?
基本的には以下の点がポイントになります。
- 証紙があるなら必ず提示する
- 無理にクリーニングには出さない
- 着物や小物と合わせて売る
- 専門の買取業者に買取を依頼する
それでは詳しく見ていきましょう。
証紙があるなら必ず提示する
(画像引用:「伝統工芸品マーク」経済産業省ホームページ、「西陣織」西陣織工業組合)
帯に「証紙」が付いている場合は、買取時に合わせて提示する事で高値が付きやすくなります。
「証紙」とは帯や着物の品質を示す大切な証明書です。この証紙と一緒に買取を行う事で、査定額が上がり高値で買い取ってもらえる可能性が高くなります。
例えば、西陣織の帯の場合は、西陣織工業組合が発行するメガネ型の証紙で、証紙番号でメーカーを検索する事が可能です。
また、伝統工芸品に指定された製品には、経済産業大臣から認定された証として「伝統工芸マーク」が付けられます。
無理に自分で洗ったり、クリーニングには出さない
着物や帯を買い取ってもらう際、当然綺麗な状態の方が高値がつきやすくなります。
簡単な汚れやほこりを払ったり、シワやにおい取りのための陰干しをするなどをして、綺麗な状態としておきましょう。
ただし自宅でのお手入れや、よくわからないままクリーニングに出してしまうとかえって着物を傷めてしまい価値が下がったり、クリーニング代が査定額より高く結果損になってしまうことがあるので注意が必要です。
着物専門の買取業者に査定を依頼する場合は、無理にクリーニングはせず、そのまま査定してもらうことをおすすめします。
一方、フリマアプリ等で出品する場合には、買い手側のために着物を扱うクリーニング店で手入れを行っておいた方が良いでしょう。
着物や小物と合わせて売る
帯の買取を依頼する時に、他の着物等もまとめて査定してもらうと、1点1点別々に査定するよりも、高額で買い取ってもらえることがあります。
これは、買取業者も一度に大量の物を買取出来れば、その分他に出向く出張の手間などが省けるからです。
買取依頼を使用と考えたら、着物や小物等、一緒に売るものが無いかどうかをチェックして、依頼しましょう。「頂き物だけど、サイズが合わない物」「お気に入りだけどこれから先は着る予定のないもの」等もその機会に思い切って処分してしまうのも手です。
専門の買取業者に買取を依頼する
着物や帯を売る場合は、専門の買取業者に買取を依頼しましょう。
リサイクルショップは、様々な商品の買取を行っているので、着物の知識に特化した査定員がいるとは限らず、適正な価格で買取してもらえるかどうかは分かりません。
また、フリマアプリなどは、売り手側も買い手側も着物の知識の無い人が取引を行う場合もあるので、せっかく高値の付く帯でも安く買い取られてしまう恐れがあります。
その点、着物専門の買取業者なら、着物に対する知識と売買の知識も豊富で、その帯に見合った適正な価格を付けてもらうことができるので安心です。
近くに店舗が無い場合や、移動手段が無く店舗に足を運べない人は「出張買取」や「宅配買取」などで、ほとんどの場合無料で査定してもらえます。
西陣織の帯を高価買取してくれるおすすめ買取業者
西陣織の帯は人気もあるので、状態がよければたいていの着物買取業者で買取をしてもらえます。
その中で特におすすめの着物買取業者を紹介します。
バイセル
バイセルの基本情報 | |
キャン ペーン |
最大現金10万円 プレゼント ※5,000円以上の買取 (抽選5名/宅配は対象外) |
買取方法/ エリア |
出張買取:全国 持込買取:13か所 宅配買取:全国 (一部離島除く) |
申込方法 | インターネット 電話 |
受付時間 | 24時間365日 (訪問は9時~17時) |
買取額の 支払い |
出張買取:その場現金 持込買取:その場現金 宅配買取:約2営業日以内銀行振込 |
公式サイト | 公式サイト |
バイセルは2年連続「出張買取顧客満足度一位」の実績ある着物買取業者。
全国対応の出張買取がメインで、北海道から沖縄まで最短即日で査定をしてくれます。
出張費や査定料は当然無料で、少量の着物でも査定が可能。逆に大量に着物を売りたいときも、着物専用倉庫を持っているバイセルならば無料で引き取ってもらえます。
ただし持ち込み買取の場合、当日持ち込み可能な店舗数は、名古屋栄セントラルパーク店、横浜元町店、有楽町店、東京本社(要予約)の4店舗と少ないので要注意。
福ちゃん
福ちゃんの基本情報 | |
買取金額20%UP (宅配・持込は対象外) |
|
買取方法/ エリア |
出張買取:全国対応 持込買取:11か所 宅配買取:全国対応 |
申込方法 | インターネット、LINE 電話 来店(予約不要) |
受付時間 | 9:00~20:00 ※年末年始を除き無休 来店の場合は、店舗により異なる |
買取額の 支払い |
出張買取:その場現金 持込買取:その場現金 宅配買取:1~5 営業日後銀行振込 |
公式サイト | 公式サイト |
福ちゃんは600万件もの買い取り実績のある着物買取店。
出張、宅配、持ち込みの買取査定が可能です。ただし店舗数は少なめでエリアが限られているため、店舗の無い地域では出張買取か、宅配買取を選ぶようにしましょう。
また、メールやLINEを使った簡易査定もできるので、実際の査定を依頼する前に目安を知りたい、他の業者との見積もりを比較したいというときにも便利に使えます。
まとめ
西陣織の帯は日本を代表する織物の一つ。その色の鮮やかさや精細な柄から、主に帯として長く愛され続けています。
フォーマルなイメージが強いですが、デザインによってはカジュアルシーンでも使うことができるため、コーディネートの幅が広がりますね。
帯として名高い西陣織は当然需要も多く、たいていの買取業者で買取をしてもらえます。ただし西陣織の価値をきちんとわかっている業者でなければ不当な価格を付けられてしまうこともあるため、お店選びは慎重に行いましょう。
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