自宅に眠っている留袖、「もう着る機会もないし、手放そうかな…でもどうやって?」と困ったことはありませんか?
代々受け継いだ留袖であったり、人生の大きな節目に着た思い出の留袖だったりと、いろいろな想いがつまっていることと思います。
せっかくの大切な留袖ですので、正当な評価のもと適切な価格で取引したいですよね。
この記事では留袖とは何か、さらに留袖の買取について、相場や高価買取ポイントなどお役立ち情報を紹介します。
留袖(とめそで)とは
留袖とは、女性が着用する礼服です。袖丈は約60センチ前後。
江戸時代には、結婚後に振袖の袖を短く仕立て直したものを留袖と呼んでいました。
現在は、江戸褄という前身ごろまたは後ろ裾の部分にかけて斜めに模様をおいたものを留袖と呼び、未婚・既婚問わず着用できるものもあります。
留袖には、黒留袖と色留袖の2種類あるので、それぞれ解説していきます。
黒留袖(くろとめそで)
黒留袖は、既婚女性が着用する黒地の留袖のことを指します。
最も格式が高く、着用できるのは結婚式や披露宴など限られた場面。
着用できる立場の人も、新郎新婦の母親や既婚の姉妹、仲人の妻などごく親しい近親者に限られています。
黒留袖には五つ紋と決まっており、背の中央・両袖のうしろ・両胸の5カ所に紋を入れて着用します。
生地は一越ちりめんが一般的で、柄は年齢に合わせ20代~30代であれば、広範囲に柄の入った華やかなもの、40代以上であればやや落ち着いた色合いといったように選ぶといいでしょう。
色留袖(いろとめそで)
色留袖は、未婚女性でも着用できる黒地以外の留袖のことを指します。
既婚女性のみの黒留袖を未婚女性でも着用できるようにしたもので、黒留袖ほど厳格ではないですが、やはり格式は高い着物です。
色留袖の格式は、紋の数によって決まります。
五つ紋では、黒留袖と同等の格式の高さを持ち、ごく近親者の結婚式や披露宴で着用できます。
三つ紋や一つ紋では準礼服とされ、親戚の結婚式やパーティなど気軽に着用できます。
黒留袖と違い、地色が明るい色なのでその場を華やかに彩ります。
夏は平絽、冬はちりめんの生地が一般的で、若い人であれば明るめの紺やピンク、年配の方には深みのある紫や緑が人気が高いです。
金銀の縫い取りや箔があるとさらに気品があり映えますね。
留袖の買取価格の相場
留袖は格が高いものの、祝いの席の限られたケースでしか着用できないので需要が少なく、思ったほど買取価格が伸びないということがあります。
特に紋が入っているため取り扱いできなかったり、特に黒留袖の在庫が多く、買取を行っていない場合もあるので、業者を選ぶ際は要注意。
黒留袖、色留袖ともに、一般的なものは1,000円~5,000円前後が相場とされ、状態がいいものや需要のある柄の場合30,000円程度となることもあります。
加賀友禅作家など有名作家の仕立てた高級なものだと3~10万円を超えることすくなくありません。
基本的に既婚女性しか着用できない黒留袖より、未婚・既婚問わず着用できる色留袖の方が汎用性が高く、値段が付きやすい傾向があります。
より長い期間、より多くの人に着てもらえる方が好まれるのですね。
着物の買取相場は購入金額の10~20%とも言われていますが、相場価格はあくまで目安で、染めや刺繍、絞りなど技法を凝らしたものや、希少性の高いものや保存状態によって大きく変動するので一度プロに査定してもらうのが望ましいでしょう。
留袖の買取相場
- 一般的な黒留袖、色留袖 3,000円~30,000円前後
- 友禅作家作の留袖 30,000円~100,000円前後
留袖が高価買取されるポイント
想い出のつまった留袖、せっかくならできるだけ高く買取してほしいですよね。
高価買取へと近づけるポイントは以下の4点。
- サイズは大きいものの方が高く売れやすい
- 汎用性の高い柄が売れやすい
- シミや汚れがなく保存状態がいいほど価値が高い
- 証紙、落款など着物の価値を証明する付属品は必ず見せる
- 専門の買取業者に見てもらうのが何より大事
知らないと大損する可能性もあるので、買取に出す前にしっかりと確認しましょう。
サイズは大きいものの方が高く売れやすい
サイズについては、大きいものの方が高価買取されます。
というのも着物は着る人に合わせて仕立て直すことが一般的で、仕立て直しの際にもとのサイズより小さくなることがあるため、大きい方が何かと融通がきくのです。
留袖は特にその後貸衣装として、レンタルショップに買い取られるケースが多いので、どんな人でも着られる160センチ以上の大きなサイズが重宝されます。
汎用性の高い柄が売れやすい
留袖は祝いの席に着るものなので、基本的に吉祥模様などの古典柄が需要が高く買いとしてもらいやすいです。
そのため、趣味性の高い現代柄メインのものはあまり高価買取が期待できないケースもあります。
ただし留袖の在庫を多く抱えている業者では一風変わったデザインの方が需要があるといった場合もあるので、一概には言えません。
柄を理由に価格が伸びなかった場合は即決せず、他の業者でも査定をしてもらい比較するのも一つの手です。
シミや汚れがなく保存状態がいいほど価値が高い
シミや虫食いなどについては、表や裏に関係なく、ひとつでもあれば査定価格に影響が出ます。
フリマアプリやネットオークションでの出品だと、シミの有無で買い手がつくかどうかがかなり左右されてしまいます。
できれば染み抜きした状態で出品したいところですが、クリーニングに出せばその分利益がマイナスになってしまうので考えどころですね。
ただしこれはあくまでフリマアプリなどを用いた場合の話。
専門の買取業者では、シミ抜きで取れる汚れかどうかも判断してくれ、それを加味した価格をつけてくれます。よっぽどひどい状態でなければ、買取不可とはなりません。
もう一つ気にしておきたいのがシワと匂い。
査定前には陰干しをして、シワや匂いを取り除いてあげるのがベストです。
証紙、落款など着物の価値を証明する付属品は必ず見せる
(画像引用:ジャパンンシルクセンター) | (画像引用:経済産業省ホームページ) |
証紙や落款は高価買取のキーポイント。
証紙とは、簡単にいうと品質証明書のようなものです。着物の素材や産地、織り方、染め方などが記載され、「この着物は高級品である」と保証してくれます。
たとえば留袖のうち日本製の正絹を用いて作られているものには「日本の絹」のマークがあります。
証紙が付属している場合は、大切に保管し査定時は必ず提出しましょう。
落款とは、着物作家のロゴマークのようなものです。着物作家には独自の落款(ロゴマーク)を持っている場合があり、着物を手がけた際に「自分が仕立てたものである」と証明するために刻印します。
有名な作家であればその価値を証明することができ、類似品と見分けることもできます。落款はおくみか襟先にあることが多いです。
ただし、ない場合でも即偽物というわけではありませんし、買取してもらえないわけでもありません。保存状態によっては高価買取をねらえるので、あきらめずに買取に出してみましょう。
専門の買取業者に見てもらうのが何より大事。できれば複数の業者に見積もりを
着物を売る方法はいくつありますが、高額買取されやすいのはやはり専門の買取業者です。着物専門の査定士は、実績も豊富なので大切な着物を正しく評価してくれ、安く買いたたかれてしまう心配がありません。
買取業者に依頼したい場合、インターネットや電話での査定依頼が簡単です。査定は自宅や店頭宅配などの種類があるので、予定に合わせて選ぶこともできます。
査定価格に同意すれば、その場で買い取ってもらえるので手間もなし。もし買取価格に納得できなくても、査定自体は無料なので損になることはありません。
またできれば一社ではなく複数の業者に査定を依頼するのも、より高く買い取ってもらえるポイントになります。
留袖を高価買取してくれるおすすめ買取業者
留袖を買取査定してもらいたい場合におすすめの着物買取業者を紹介します。
バイセル
バイセルの基本情報 | |
キャン ペーン |
最大現金10万円 プレゼント ※5,000円以上の買取 (抽選5名/宅配は対象外) |
買取方法/ エリア |
出張買取:全国 持込買取:13か所 宅配買取:全国 (一部離島除く) |
申込方法 | インターネット 電話 |
受付時間 | 24時間365日 (訪問は9時~17時) |
買取額の 支払い |
出張買取:その場現金 持込買取:その場現金 宅配買取:約2営業日以内銀行振込 |
公式サイト | 公式サイト |
バイセルは2年連続「出張買取顧客満足度一位」の実績ある着物買取業者。
全国対応の出張買取がメインで、北海道から沖縄まで最短即日で査定をしてくれます。
出張費や査定料は当然無料で、少量の着物でも査定が可能。逆に大量に着物を売りたいときも、着物専用倉庫を持っているバイセルならば無料で引き取ってもらえます。
ただし持ち込み買取の場合、当日持ち込み可能な店舗数は、名古屋栄セントラルパーク店、横浜元町店、有楽町店、東京本社(要予約)の4店舗と少ないので要注意。
福ちゃん
福ちゃんの基本情報 | |
買取金額20%UP (宅配・持込は対象外) |
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買取方法/ エリア |
出張買取:全国対応 持込買取:11か所 宅配買取:全国対応 |
申込方法 | インターネット、LINE 電話 来店(予約不要) |
受付時間 | 9:00~20:00 ※年末年始を除き無休 来店の場合は、店舗により異なる |
買取額の 支払い |
出張買取:その場現金 持込買取:その場現金 宅配買取:1~5 営業日後銀行振込 |
公式サイト | 公式サイト |
福ちゃんは600万件もの買い取り実績のある着物買取店。
出張、宅配、持ち込みの買取査定が可能です。ただし店舗数は少なめでエリアが限られているため、店舗の無い地域では出張買取か、宅配買取を選ぶようにしましょう。
また、メールやLINEを使った簡易査定もできるので、実際の査定を依頼する前に目安を知りたい、他の業者との見積もりを比較したいというときにも便利に使えます。
まとめ
留袖は格式が高い着物ですが業者によって需要の有無に差があります。ポイントを押さえて適正価格で買い取ってもらいましょう。
みなさんの大切な留袖が適切に買い取られ、また次の持ち主のもとで日の目をみることを願っています。