着物買取の基礎知識

襦袢(じゅばん)は買い取ってもらえる?長襦袢の買取相場や高価買取ポイントを紹介

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襦袢買取相場 着物買取の基礎知識

着物の下に着る下着「襦袢」には、いくつか種類がある事をご存じですか?

「長襦袢」や「肌襦袢」、「半襦袢」など似たような名前のものがいくつかあり、混同してしまっている人も以外と多いのではないでしょうか?

そこで、今回は「襦袢」の役割や、種類、またそれぞれの価格や売りに出す場合の買取相場まで、詳しく紹介していきます。

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そもそも「襦袢」とは?

着付け

そもそも「襦袢(じゅばん)」とは、何のためのものなのでしょうか?

襦袢は和服用の肌着のこと

「襦袢」とは、和服用の肌着の事です。襦袢には主に「着物の下に襦袢を着る事で、汗や皮脂などの汚れが着物に付くのを防ぎ、清潔に保つ」という役割があります。

また、その他の役割は以下の通りです。

  • 保温効果
  • 着物がはだけた時の肌の露出を避ける
  • 裾さばきが良くなる

着物は基本的に重ね着をするものですが、きちんと意味あってのことなんですね。

襦袢の種類

襦袢には、「長襦袢(ながじゅばん)」、「肌襦袢(はだじゅばん)」、「半襦袢(はんじゅばん)」といくつか種類があります。それぞれの用途や価格などを詳しくみていきましょう。

肌襦袢

肌襦袢

「肌襦袢」は、素肌に直接着ける下着の事です。着物を着る時には、まず最初に肌襦袢を着け、次に長襦袢、その上に着物を羽織ります。

補正をする場合は肌襦袢の上からタオルなどを巻き付けましょう。

さらしや綿、ガーゼ、クレープ素材などの汗を吸収する素材で出来ていて、頻繁に洗う事のできない、長襦袢や着物を汗や皮脂から守るのが肌襦袢の役割です。

上下に分かれている二部式のものや、スリップ式のものなど、様々なタイプの肌襦袢があります。

肌襦袢の値段は、1,500~3,000円程です。

長襦袢

長襦袢

長襦袢は、肌襦袢の上、着物の下に着る襦袢の事です。

着物を着た時に、胸元の部分からは長襦袢の衿が覗きます。また、袖口まわりや、歩いた時には裾からもチラリと露出します。素材は一般的に、正絹やポリエステルです。

留袖、訪問着などには、上品な白やピンクなどの淡い色合いの長襦袢を合わせ、小紋や紬などのおしゃれ着には小紋柄や絞り柄、また大胆な色使いの長襦袢を合わせて「隠れたおしゃれ」を楽しみます。

長襦袢の値段は以下の通り、素材によって様々です。

  • 正絹:10,000~35,000円程
  • 正絹の反物から仕立てる場合:反物代+10,000円程
  • ポリエステル:3,000~20,000円程

襦袢は基本的に着物と同素材のものを選びますが、夏などは麻など涼やかな素材をチョイスするのがいいでしょう。

半襦袢

半襦袢

半襦袢とは、長襦袢と肌襦袢の役割が一体になった上半身の襦袢の事です。

汗をかきやすい首回りや胴体の部分は、吸水性の高いさらしやガーゼなどの肌襦袢の素材で、衿元には、長襦袢のように、半衿を付ける事ができます

更に「襦袢袖」と言われる襦袢の袖の部分にあたるものを付ける事で、着物を着た時にはあたかも長襦袢を着ているかのように見える便利な襦袢で、この事から「うそつき」とも呼ばれています。

半襦袢は、長襦袢と半襦袢の役割を両方兼ね備えているため、1枚で長襦袢と肌襦袢の代用ができる便利なアイテム。着物着用後は、半衿と袖を取ってしまえば洗濯機でも簡単に洗う事ができるのでお手入れもカンタンです。

旅行などでなるべく荷物を減らしたい時にも半襦袢がおすすめ。

半襦袢を着る際には、長襦袢用の裾除けがセットで必要になり、裾よけとセットの半襦袢は5,000円弱で購入する事ができます。

襦袢は買い取ってもらえる?買取相場価格の目安

電卓

着物と同じ様に、襦袢等も買い取り専門店などで買い取ってもらえるのでしょうか?

肌襦袢は直接肌に触れるため、中古の需要が無い

肌襦袢は、ほとんどの場合買い手が付きません。「肌に直接触れる」という事と、新品でも安価で購入できるという理由から、需要が無い事が理由です。

洋服でもキャミソールやスパッツを古着で買おうとはあまり思わないでしょう。それと同様の感覚ですね。

未使用品であれば、買い手が付く場合もありますが、その場合でも肌襦袢、裾除けのセットで1,000円程度の値段しかつきません。

絹の長襦袢なら買い取ってもらえる可能性がある

長襦袢は、肌襦袢と比べて買い取ってもらえる可能性があります。

取り扱い品目に襦袢が含まれる買取業者であれば、一度見てもらって損はありません。

ただ、相場は一般的な着物と比べるとずいぶん低く、正絹の場合でも5,000円程度です。安価で購入できる、ポリエステルの長襦袢などはほとんど値が付かないでしょう。

長襦袢の買取価格は、保存方法などでも違ってきます。以下の項目を参考に、買取が可能な状態かどうかを確認しましょう。

  • 目立った汚れやシミ、シワなどがないか
  • 定期的にクリーニングを行っているか
  • たとう紙に包んで保存してあるか

自分では判断できない場合は、着物買取専門店などで査定を依頼するのがおすすめです。

長襦袢に対応している着物買取業者

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着物10の基本情報
買取方法/
エリア
宅配買取:全国
申込方法 インターネット
電話
受付時間 24時間
買取額の
支払い
宅配買取:査定後最短即日銀行振込
公式サイト 公式サイト

着物10は創業28年の実績ある着物買取店。

買取方法は宅配買取のみで、持ち込みや出張は対応していません。

沖縄と離島以外の全国に、無料の宅配キットを送付してくれるので、段ボールやガムテープなどを自分で用意する必要がない点は便利です。

ただし、無料キットの利用は振袖・訪問着だと1枚から、その他の着物・帯の場合は5点以上からと数量に条件があるので、それより少ないときは自分で箱や梱包材を用意し、着払いで発送しましょう。

査定から入金までは即日のため、なるべく早く宅配買取で現金化したいという人に向いています。

また買取品目に長襦袢や和装小物も含まれるため、着物一式を片付けたいという人にもおすすめです。

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襦袢が高価買取されるポイント

招き猫

襦袢はそもそも高値がつくものではありませんが、どうせ売るならなるべく高くと思うのが普通ですよね。

高価買取されやすい襦袢のポイントは以下の3点。もし該当する襦袢があれば査定に出してみましょう。

  • サイズは大きいものの方が高く売れやすい
  • シミや汚れ、生地の傷みがなく保存状態がいいほど価値が高い
  • 流行にあった色柄のもの

サイズは大きいものの方が高く売れやすい

襦袢のサイズについては、着物同様大きいものの方が高価買取されます

というのも襦袢は着物に合わせて仕立て直すことが一般的なもの。

大きいものを小さくすることは割と簡単にできる上、調節も可能ですが、逆に小さい場合は、縫い代部分に生地が余っていないと広げて大きくすることは難しくなってしまいます。

大きいものの方が融通が利く分買い手が付きやすいので、値段が付きやすいのです。

シミや汚れがなく保存状態がいいほど価値が高い。生地弱りもチェック

シミ

シミや汚れは当然のことながら査定価格に影響が出ます。

襦袢は着物よりも肌に近いため、汗シミや皮脂汚れが多く付着してしまいます。

特に袖周りや襟もとはよくチェックが必要です。

大切な襦袢は日ごろからこまめにメンテナンスをしておきましょう。

流行にあった色柄のもの

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襦袢で大切なのは生地の状態ももちろんですが、実は色や柄も見られています。

奇抜で個性的なものよりも、男性であれば黒や紺などの合わせやすい落ち着いた色、女性では赤や薄紅といった定番色が買い取ってもらいやすいです。

また柄も、現代の流行りに合わせやすそうなもの、絞りや友禅柄などの凝ったものも高値が付きやすくなっているので着物と合わせてみてもらうといいでしょう。

まとめ

着物にかかせない「襦袢」ですが、あくまで襦袢は肌着や下着の役割。

特に肌襦袢は肌に最も近いものなので基本的には他の人に引き継いで着てもらうものではありません。

長襦袢は正絹のものに限りますが、サイズや色柄によっては買い取ってもらえるケースがあります。

基本的には着物と合わせて、一緒に査定してもらうがおすすめです。

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