京都は、日本の中でも着物の着用率の高い「着物のまち」です。
そんな京都を旅行等で訪問したら「せっかく京都に来たのだから着物をレンタルして街歩きをしてみたい」そう思う人もいるのではないでしょうか?
そこで今回は、「京都で着物を着たいけれど、着物の知識がないから少し不安…」そんな着物初心者さん向けに、着物の基礎知識や、レンタルショップ選びのコツ、おすすめのコーディネートなどを紹介していきます。
京都で着物を着るのは恥ずかしい?そう感じる理由とは
特に着物初心者さんは、着物を着る事を「恥ずかしい」と躊躇してしまいがちです。
なぜそんなふうに感じてしまうのか、理由を探っていきましょう。
着物を着ていると目立つ
普段着物を着慣れていない人は「着物を着ることで目立ってしまうのではないか」と不安になってしまうのではないでしょうか。
この点は基本的には心配無用です。
京都は日本の中でも着物の着用率が高い「着物のまち」。地元の人も見慣れていて生活に溶け込んでいる京都では、思っているより「着物を着ていて目立つ」ことはありません。そのため着物初心者さんでも気軽にチャレンジすることができます。
ただし外国人の観光客の方に写真を撮らせて、と頼まれるケースはあるかもしれません。古くから残る日本ならではの街並みに着物姿というのは、京都を旅行先に選んでいる観光客の人たちにはとても魅力的に映っていることでしょう。
はじめは少し面映ゆいかもしれませんが、それも最初だけ。ほとんどの人が次第に慣れるのであまり気にしなくて大丈夫です。
ちなみに、京都以外にも「小京都」と呼ばれる金沢や、「東京の下町」の浅草などは着物の着用率も高く、着物を着ていても違和感のない都市なので、和装を楽しむのにおすすめですよ。
着物のことを知らないのでマナーを守れていないかもしれない
着物が定着している街だからこそ、自分に着物の知識が無いことで「マナー違反をしてしまうのではないか」「着物警察がいっぱいいそう」と心配になる人もいるでしょう。
もちろん、知識が無いよりは、ある程度の知識があるに越したことはありませんが、必要以上に怖がる必要はありません。むしろ京都の人は、着物を着てくれたことを喜び、あたたかい目で見守ってくれる人がほとんどです。
心配な場合には、着物のレンタル店の店員さんに、気を付けるべき着物のマナーなどを教わると、安心して外出することができるでしょう。
せっかくの京都を楽しむなら、和装についても少し詳しくなっておくと、楽しさ倍増ですね。
着物が自分に似合っているのかわからない、着物の良し悪しがわからない
全く着物を着る機会が無い人の中には、そもそも「着物が似合うかどうかが心配」という人もいるかもしれませんが、全く心配いりません。
もちろん着物が似合う体型、似合わない体型はありますが、レンタル店で相談すれば、その人に合った着物を選んでくれます。また体型は着付けによってカバーが可能なので心配せずチャレンジしてみましょう。
さらに最近では、「レンタル着物は安っぽい」という理由から、よく思っていないという意見をSNSで見かけることもあります。
自分では安っぽいかどうかわからないため、万一変な着物を選んでしまい笑われたらどうしようと感じる人も少なくないでしょう。
残念ながら、生地の厚みが足りず下着のラインが出てしまっていたり、着付けがあまり上手でなかったせいで乱れてしまっているといったケースがあるのは事実です。
ただしこれは着物選びはもちろん、お店選びも大切で、きちんとしたお店であれば、そういった着物や着付け師さんはそもそもいないので安心してください。
着物やレンタルショップの選び方については後ほど詳しく解説します。
着物レンタルは女性ばかりで男性は少ないイメージがある
彼女や奥さんに着物デートをしたいと言われたけれど、着物レンタルは女性がほとんどで、男性は浮いてしまうのではないかと不安な人もいるでしょう。
女性の友人同士での利用ももちろんありますが、着物レンタルで最も多いのはカップルです。つまり男性もたくさんいます。
気にせず素敵な京都の街並みを楽しんでくださいね。
京都で着物をレンタルするときに最低限押さえておきたい注意事項
ここからは、京都で着物をレンタルする際に覚えておきたいマナーやお店選びのポイントを解説していきましょう。
- 着物や帯には格があるので要注意
- 着物の柄以外に仕立て方や生地の厚さも要チェック
- 通常のブラは厳禁。カップが無く胸をおさえられるワイヤレスタイプがおすすめ
- 夏や冬なら、寒暖差に対応できる下準備が必須!
- 所作は洋服の時よりも小さめに
- お店選びは着付けのうまさや着物の種類の多さなど口コミも見てみよう
- 汚してしまった時の保証についても事前に確認を
おでかけにふさわしい着物?着物や帯には格があるので要注意
着物をレンタルして街歩きを楽しむ場合には、それに「ふさわしい着物」を選ぶ必要があります。
着物には以下の様に格があり、それぞれ着用シーンが異なります。
- 第一礼装:黒留袖、振袖
- 準礼装:色留袖、訪問着、付け下げ、色無地
- 外出着:小紋、絞り
- 街着、おしゃれ着:紬、ウール、浴衣、絣
第一礼装や、準礼装の、黒留袖や色留袖(裾にしか柄の無いもの)、訪問着(縫い目にまたがり連続した柄のあるもの)、振袖(袖の長いもの)などはフォーマルな場に着て行く格の高い着物です。そのため女性のおでかけ着としては不向きです。
留袖 | 訪問着 | 振袖 |
街歩きを楽しむなら、普段着の小紋(柄が全体に入ったもの)や紬に名古屋帯(胴に巻く部分だけ初めから半幅になっているもの)や半幅帯を合わせましょう。
小紋 | 小紋 | 小紋 |
基本的に街歩き用のレンタルショップに留袖や振袖はありませんが、まれに雑多に置いているショップもあるため選ぶ際には要注意。
自分で判断がつかない場合は、レンタルショップの店員さんに相談し、用途に合った着物を選んでもらうと安心です。
しかし、最近は日本人以外が経営している着物レンタル店などもあり、その場合、着物の知識が十分ではない可能性もあります。口コミなどを参考に着物に詳しい人のいる店かどうかを事前に確認しておくのがおすすめです。
着物の格や見分け方についてはこちらの記事も参考にしてください。
着物の柄以外に仕立て方や生地の厚さも要チェック
レンタル店で着物を選ぶ時に気になるのは、多様な柄ですよね。
しかしそれよりもまず、生地の素材や仕立てについて、季節や気温に適切かどうかを考えましょう。
着物には、裏地の付いている「袷(あわせ)」と、裏地の付いていない「単衣(ひとえ)」があり、それぞれ以下のように着用シーズンが異なります。柄の好みだけで判断してしまうとせっかく着物を着ているのに暑かったり寒かったりして大変な思いをするので要注意。
- 10~5月:袷またはウール
- 6~9月:単衣
- 7~8月:夏物の着物または浴衣
袷 | 単衣 |
基本的に暑ければ裏地の無い単衣、寒ければ裏地のある袷と覚えておくといいですね。
夏の暑い時期には浴衣や透け感のある「絽(ろ)」や「紗」、麻素材の着物を着用します。レンタルショップでは夏着物の取り扱いがない場合が多いため、浴衣を選ぶと間違いがないでしょう。
また、ウール等は裏地が付いていませんが、厚地なので夏の季節などには向かないなど素材の種類によっても違いがあります(夏にニットワンピースは着ないというのと同じだと思ってください)。
季節ごとにふさわしい着物について詳しくはこちらの記事を参考にしてください。
ただし街歩き用のレンタル着物の場合、「気軽に洗濯できる」など手入れのしやすさの観点からほとんどがポリエステルの着物です。
ここで気を付けておきたいのが生地の厚み。特に単衣の着物や浴衣では裏地が無いので、薄すぎると下着のラインや脚が透けてしまうことがあります。
レンタルの薄手な着物はダメと一概にくくるわけではありませんが、脚が透けてしまうのはさすがに恥ずかしいので避けた方がいいでしょう。
確認する際は実際に羽織ってみるのが一番です。その際、前からだけではなく後ろから、さらにできればなるべく明るい場所で確認するようにしましょう。
着物で最も生地が薄く透けやすいのはお尻の部分なので、同行者やお店の人に確認してもらうのがいいですね。
通常のブラは厳禁。カップが無く胸をおさえられるワイヤレスタイプがおすすめ
着物着用時、ワイヤー付きのブラジャーは厳禁。ワイヤーの入っていないものやブラトップを選びましょう。
一番の原因は「着物はボディーラインの凹凸を抑えた方が着姿がキレイに仕上がる」からです。
ワイヤー入りのブラジャーはバストを「寄せて上げる」効果が高く、また、紐や帯で体を締め付ける際に、ワイヤーが体に当たり苦しくなってしまうので、おすすめできません。
ワイヤーの入っていないものや、ブラトップを選ぶことで、胸のボリュームを抑えることができ、ボディーラインを着物向きの「筒型」に整えることができます。
着物を着るときにおすすめなブラはこちらの記事で紹介しています。
夏や冬なら、寒暖差に対応できる下準備が必須!
長時間の外出になる場合には、寒暖差に対応できる下準備も必要です。
京都は、「昼と夜の寒暖差が大きい」という特徴があります。特に夏や冬には以下のようなアイテムをプラスして外出しましょう。
京都の夏は、日差しが強く、「盆地」という地形柄非常に蒸し暑くなります。直射日光を浴び続けると熱中症になる恐れも。
そのような場合に備えて、日傘を持っておくと、暑い日差しから体を守る事ができます。できればコンパクトに収納できる、折りたたみ式の日傘が便利です。
詳しい暑さ対策については以下の記事で紹介しています。
京都の冬は、隣の大阪や神戸と比べても寒く、晴れていても急に天候が荒れて雪が降ったりすることもあります。
外出先で寒い思いをしないためにも、手袋やさっと羽織れるショール、貼らないタイプのカイロを携帯しておくと便利です。寒さが厳しい場合には、はじめからコート等を羽織って防寒対策をして出かけましょう。
防寒対策についてはこちらの記事でも紹介しています。
所作は洋服の時よりも小さめに。最低限の着物マナーを守ると着崩れも防止できる
着物着用時は所作にも気を配りましょう。所作を正すと着姿が美しく見えることはもちろん、着崩れしにくいといった利点もあります。
基本的に以下のことを守っておけば、だらしないと思われることはないでしょう。
- 歩くときは背筋を伸ばして、歩幅は小さめに
- 腕はあまり高くまで上げず歩く際も振り過ぎない
- 体をひねらない
はじめは窮屈で面倒だと思うかもしれませんが、美しい所作で見る京都の街並みはさらに趣深いものですよ。
着付けのうまさや着物の種類の多さなど口コミも見てみよう
前述した通り、京都で着物街歩きを楽しむ場合、着物のレンタル店選びも重要です。
その際多くの人はなるべく安いところ、最寄りの駅から近いところ、など金額と立地を重視します。
ただしそれだけでは良いお店に巡り合えない可能性が高いです。以下をポイントにお店を選びましょう。
- 着物の種類が豊富
- 生地のしっかりした着物がたくさんある
- 着物単品だけではなく、襦袢や帯、草履などが全てセットになっている
- 着付けスタッフの腕が良い
判断する場合には、口コミはもちろん、実際に利用した人の着姿を見てみるといいでしょう。
帯に胸が乗っている、生地が薄くて足が透けているなどがあれば、着付け師の腕や補正が不十分であったり、着物の質がよくない可能性があるので注意です。
せっかくの思い出が台無しになってしまわないように、事前にしっかりリサーチしておきましょう。
汚してしまった時の保証についても事前に確認を
出先で「食事や飲み物をこぼして着物を汚してしまった」、「雨に濡れてしまった」そんな予期せぬハプニングの時のために、トラブルの際の保証についても事前に確認しておきましょう。
保証はレンタル店によって異なりますが、ほとんどのレンタル店ではクリーニング代もレンタル料に含まれているので、多少の汚れの場合は別途費用がかかる事はありません。
しかし、中には汚れた場合の費用を別途請求されるお店も存在します。
事前に保証についての話がある場合は、それに従い、説明が無い場合には「汚れ」、「破れ」等のトラブルの際の保証についてしっかりと確認しておきましょう。
外出先で万が一着物が汚れてしまっても、自己判断せずすぐにレンタル店に相談しましょう。水を付けたり、ゴシゴシ擦ったりすると、状態が更に悪化してしまうことがあるので、注意が必要です。
これなら恥ずかしくない!京都で着物をレンタルする時の選び方
ここからは、実際にレンタル店で着物を選ぶ際のポイントをみていきます。
柄の選び方|身長と季節を意識すれば粋なコーディネートに
身長の高さによって似合う柄が違います。「必ずしもそうでなければいけない」という事は決してありませんが、以下も参考に柄選びをしてみてください。
身長が低い人は小ぶりな柄、高い人は大胆な柄がおすすめ
身長が低めの人には小ぶりの柄がおすすめです。大胆な柄の物を着てしまうと、柄に視線が集中し、全体的なバランスが悪くなってしまうからです。
小さい柄は、身長に合った可愛らしさを演出する事ができます。大柄の着物を選びたい場合は、地色の部分が多いものを選ぶとスッキリとまとまるでしょう。
一方背が高い人は、それだけ着物の表面積も広くなるので大胆な柄もよく映えます。
個性的な柄や大輪の花などの柄で華やかさを演出しましょう。身長が高い人の場合は、小さい柄を選ぶと、全体が寂し気な印象になってしまいます。
あえて小さい柄の着物を選ぶ場合は、全体に柄が埋め尽くされた、地色のスペースが少ない物を選ぶと華やかな印象に仕上がります。
季節や景観に合わせた柄が粋
京都の街並みには古典的な模様やお色がよく合います。春にはお花をあしらったもの、夏には涼しげな流水など季節を意識した着物が選べるとさらに歩くのが楽しくなるでしょう。
もちろん選ぶ柄は個人の好みの範疇ですが、あまりに派手な色柄や現代柄だと浮いている、恥ずかしいと思う人も増える傾向にあります。
もし着物は着たいけれど、悪目立ちするのはちょっと…という人は、渋めのお色や古典柄を選んでおくと間違いがないでしょう。際立つ色は半衿や帯揚げに使用すると地味になり過ぎずオシャレですよ。
意外と盲点なプリントの精度にも気を付けてみよう
色柄を見る際にもう一つ見ておきたいのがプリントの精度です。
質のいいプリントだと生地の裏まで色がいきわたっていますが、質の悪いものだと裏が白いまま、表面にだけ色を乗せたようになってしまいます。
こういったプリント精度の良くない着物は、見栄えの問題だけでなく、着た時にごわごわしたり、通気性が悪く蒸し暑かったりと、着心地も悪いのでおすすめしません。
色の選び方|好きな色よりも体型や肌色に合わせて選ぶのがベスト
好みの色が必ずしも、その人に合うわけではありません。好きな色よりも、体型や肌の色に合わせて着物の色を選びましょう。
以下、体型、肌色別に似合う色を紹介します。
身長が低い人は淡い色、高い人はシャープな色味が似合う
身長が低い人は淡い色の着物が良く似合います。パステルカラーなら身長の低い人に向いている小ぶりの柄を明るく、華やかに演出してくれます。
ビビッドな色は少し重苦しいイメージになってしまうので、どちらかと言えば避けた方が良いでしょう。取り入れる際は面積を狭く、小物などにさりげなくするのがおすすめです。
身長が高い人には、ハッキリとした色の濃い地色の着物がおすすめです。濃い緑や濃紺などの寒色計の着物でスラっとしたシャープさを際立たせましょう。
体型が気になる人は色選びでカバー可能
やせ型の人の場合、緑や青などシャープなイメージの地色の着物は、ボディーラインの細さを更に際立たせてしまいます。白やピンク、オレンジなどの暖色系をえらんで、ふっくらとした女性らしさを演出しましょう。
一方ふっくらとした体型が気になるという人は、青や水色、緑、紺、紫などの寒色系の着物や、からし色や、こげ茶などの渋めの色を選ぶことで全体的な印象を引き締めると、スッキリ見えます。
柄も縞などを選ぶとさらに全体がシュッとしますね。
肌色も重要!顔色が明るく見える着物がベスト
肌色は着物のお色を選ぶ上でとても重要です。
好みの色でも肌色にあわず、顔がくすんで見えてしまっては元も子もありません。
顔の近くに着物を合わせ、着物よりも顔が引き立って明るく見えるものがベストです。
着物の場合、普段洋服では着ないような意外な色が似合うこともあるので、いろいろ試してみましょう。
一般的に、色白で透明感のある肌の人には、ピンクや水色などのパステルカラーが良く似合います。
明るい肌色の人は、オレンジや黄色、赤などのハッキリとした色合いがおすすめです。
オークル系の肌には、茶色やからし色、など少し深みのある色の着物を合わせると、落ち着いた印象に仕上がります。
帯の選び方|着物から一色取るか、反対色を選ぶのがおすすめ
失敗しない帯の選び方は大きく分けて以下の2つの方法があります。
- 着物から一色取る
- 反対色を選ぶ
着物から一色取るのは最も無難な帯の合わせ方です。
着物の色から一色を選び、その色の帯を合わせると、全体的に統一感があるコーディネートに仕上がり、失敗がありません。更に、上品な印象にもなります。
また、着物のベースカラーの「反対色」の帯を合わせると、個性的な印象になります。
反対色とは「色相環(色を環状に配置した図)」の、基準となる色の反対側にある色の事です。例えば紫の場合、黄色が反対色になります。
さらに、帯留めや帯揚げなどを着物の色や柄に合わせたり、長襦袢や裏地を帯の色に合わせ統一感を出すといった方法もあります。奥が深いですね。
【おまけ】さらに差がつくコーディネート方法
他の人と差をつけ、更におしゃれになるコーディネート方法を紹介します。
裏地(八掛)の色まで意識する
表地だけではなく、「八掛」の色にも意識して着物を選びましょう。(※下図青い部分が八掛)
「八掛(はっかけ)」とは、着物の「色付きの裏地」の事です。
- 八掛は、着物の袖口や腰から下の裾周りの部分に付けられていて以下のような役割をします。
- 歩く、座るなどの動作によって、着物の表地が痛まないように保護する
- 裾捌きを良くする
更に八掛は、後ろ姿や、歩いた時、またちょっとした所作の時に袖口や裾から覗き、着物との色合わせで、着物上級者が「隠れたおしゃれ」を楽しむ部分です。
着物によって、同系色の八掛を使っていたり、ハッとするような反対色の八掛がついているものもあり、この八掛の色で着物の全体の印象が上品にも粋に変わります。
表地はもちろん八掛にまで目を配って選ぶとかなりおしゃれ上級者です。
ピアスやイヤリング、髪飾りも和装に合わせてチョイス
レンタルショップによっては、オプションで髪飾りなどもレンタルできるので、確認してみましょう。髪飾りを付けるだけでもおしゃれ度がグンとUPします。
成人式のの髪飾りは、大きな花柄がいくつか付いた、ボリュームのある髪飾りや、つまみ細工の大柄のお花に、藤の花が揺れる豪華なイメージの髪飾りですが、京都の町歩きであればあまり大ぶりなものよりも小ぶりのものの方がいいでしょう。
シンプルなべっ甲にパールが付いたかんざしを付けると大人っぽい印象に仕上がりますし、ワンポイント程度のつまみ細工のお花であればキュートさがアップします。
さらに、着物姿にピアスやイヤリングを合わせてもおしゃれです。
着物の場合、フォーマルな場にはピアスやイヤリングを付けないのが通例ですが、おしゃれ着の場合には、問題ありません。
比較的派手な印象のものが多い着物の場合には、大ぶりなものよりも小ぶりなアクセサリーの方が、上品に仕上がりおすすめです。
また、大正ロマン柄などのレトロ着物の場合は大胆に大ぶりのイヤリングや、和柄のくるみボタン状のイヤリングを合わせてるとモダンに仕上がります。
レースのアイテムを取り入れるとレトロモダンな雰囲気に
着物姿を更に個性的に演出するには、レトロモダンな雰囲気を目指しましょう。
着物の下にスタンドから―のレースのブラウスを覗かれると一気にレトロモダンになります。ただ、ブラウスなどはレンタル店には置いていないので、自分で持ち込みましょう。
この場合、長襦袢は着ないのでお店に一度確認しておいた方がいいですね。
レースの足袋は、足元をおしゃれに演出してくれます。レースの足袋を置いているレンタル店もありますが、無い場合もあるので、使いたい場合は自分で用意しておくと安心です。
その他、半衿にレースを使ったり。着物の袖から豪華なドレープ付きのレースを覗かせたりというテクも。
レースの小物使いで、ワンランクアップのおしゃれを楽しみましょう。
自前のブーツや帽子と合わせるのもかっこいい
自前のブーツや帽子で、コーディネートに変化を付けると個性的な印象に仕上がります。
ブーツや帽子に良く合うのは、大正ロマンと言われる昭和初期に庶民の間で流行した着物です。この時代の着物は、アールヌーボやアールデコなどの西洋文化を取り入れたモダンな着物で、そのため洋装にも良くマッチします。
しかし、古典柄などの着物には雰囲気が合わず、レンタル店によってはブーツや帽子などのアイテムとピッタリ合う着物が見つからない場合もあります。
サイズも少し小さめの着物の方がバランスがいいため、レンタルだとどうしてもアンバランスになってしまう可能性が高いです。
更に、行き過ぎたおしゃれは伝統的な着物姿を好む京都の街並みには、そぐわないとされることもあるので、くれぐれも奇抜すぎないコーディネートで街歩きを楽しみましょう。
たとえばモノトーンのシックな着物に、黒の帽子やブーツ、手袋、またエナメルのカバンで、モダンな印象にしたり、小紋柄に羽織を合わせ、丈を短めに、シンプルなブーツを目立たせてで個性を演出するのもおすすめです。
まとめ
日本の中でも着物着用率の高い着物の街京都で着物を着ることは、決して恥ずかしいことではありません。
しかし、最低限知っておきたいことが頭に入っていないと、思わぬところで失敗してしまうかもしれません。事前に着物の知識を少しだけでも取り入れて、京都での着物街歩きをどんどん楽しみましょう。