着物を高価買取してもらうコツとは？査定員がみている着物のチェックポイントを紹介

タンスに眠る、頂き物の着物やサイズの合わない着物もそれぞれに思い入れがあるものです。

そんな着物を手放そうと思った時には誰もが「1円でも高く買取して欲しい」と思うでしょう。

そこで今回の生地では、着物を高値で売るためのコツや、査定のポイントを詳しく解説していきます。

【高価買取】着物を1円でも高く買取してもらうコツ

大切な着物を1円でも高く買取してもらうポイントとは何なのでしょうか？

着物のシワや汚れを取り綺麗な状態にする

着物は汚れやシミ、虫食い、シワ、匂いがあるとガクッと価値が落ちてしまいます。

そのため売却する時は、事前に干してシワや匂いを取り、なるべく綺麗にしておくのがおすすめ。

しかし、着用歴のある着物は汗シミなど思わぬ汚れが付着していることもあるでしょう。

その場合クリーニングに出すかどうかは悩ましいポイント。

フリマアプリやオークションなどで着物を売る場合には、事前にクリーニングを行っておくと、買い手側の印象も良くなり、その分買取価格も高く設定する事ができます。

特殊なシミ取りでしか取れない汚れは、クリーニング代よりシミ取りの方が高くついてしまうこともあるので、販売時にシミの位置などを記載してそのまま販売するのがおすすめ。取引後「着物が届いたらシミや汚れがあった」等のトラブルも避ける事ができるでしょう。

着物の買取専門業者に査定を依頼する場合には、着物の種類や価値によってどの程度手入れをするのかを決めると良いでしょう。

というのも着物の買取業者は、着物を再販売する場合、次の買い手に着物を渡す前に必ずクリーニングを行います。その際落ちる汚れであれば、さほど査定に響かずに買取をしてもらえるのです。

値段の付かない着物にも自分でクリーニングを行うと、その分利益はマイナスになってしまいます。

もし高価買取が狙えるものがあれば手入れをし、それ以外は自宅でもできる手入れ程度にとどめておくのがいいでしょう。

ただしどちらの方法の場合も、自宅の洗濯で汚れを落とそうとしたり、シワをアイロンなどで伸ばそうとすると生地が劣化してしまう場合があるので、自己流の処理は行わないほうが得策です。

買取相場を知っておく

全てを買取業者や買い手に任せるのではなく、予備知識としておおよその買取価格の相場を知っておくことも大切です。

事前に買取についての基礎的な知識を仕入れておく事で、査定員が適正に査定を行っているかどうかをある程度判断することができます。

さらに、査定で相場より低い見積もりが出た場合には、なぜそうなるのか理由を聞いたり、もう少し査定額は上がらないのかなどといった交渉をすることも可能です。

より納得した形で着物を売る事ができるので下調べはしておくに越したことはないですね。

需要の高まるタイミングで売る

着物の種類は「単と袷」「振袖」「訪問着」「浴衣」など、様々です。

それぞれの着物を「需要の高まるタイミングで売る」事も高価買取をしてもらう一つの方法です。

例えば、単の着物（裏地の無い着物）と、袷（裏地の付いている着物）とでは、着用シーズンが異なります。

単の場合は、盛夏の8月を避けた6月から9月、また袷の場合は、10月から5月に着用します。着物は着用シーズンに需要が高まり価格も上がるので、季節よりも少し前の時期に売ると買取価格も高まります。

また、振袖などは、成人式の前、浴衣は夏前など、需要の高まる着用のタイミングで売ると比較的高値で売る事ができるでしょう。

ただし、買取業者に売る場合はあまりタイミングは関係ないとも言われています。というのも着物は時間が経つにつれてどんどん劣化してしまうため、タイミングを待たずすぐに売ってしまった方がいい場合もあるのです。

そのため、きちんと保管し手入れで切る場合は需要期を狙って、そうでない場合は不要と判断した段階ですぐに売るのがいいでしょう。

着物の買取専門業者に買取を依頼する

着物を売る方法はいくつかあり、主な方法は以下の通りです。

• メルカリ等のフリマアプリに出品する
• ヤフオクなどのネットオークションに出品する
• リサイクルショップに持ち込む
• 着物の買取専門業者に査定を依頼する

上記の中で、最も安心して取引できるのが着物の買取専門業者です。

メルカリやヤフオクなどは、着物に関する専門的な知識の無い人同士が売買を行う事が多いため、適正な価格で取引することが難しく、売り手、買い手のどちらかが損をしてしまう可能性が高くなります。

また、リサイクルショップに常駐する査定員が、着物に詳しいとは限らず、その場合にはやはり適正な価格が付きません。

その点、着物専門の買取業者なら、着物に関する豊富な知識と買取実績のある専門の査定員が、素材、産地、品質など様々な面から詳しく着物を査定し、適正な価格を付けてくれるので、売り手側も安心して取引を行う事ができるでしょう。

複数の買取業者に見積もりを依頼する

大切な着物を1円でも高く売るためには、1社ではなく複数の業者から見積もりを取るのが理想的。

業者によって自社で持っている販路やその時力を入れているものが異なるため、同じ着物でも買取価格に差が出てきます。

ほとんどの業者が見積り無料で査定を行っているので費用の心配はいりません。「早く着物を売って現金化したい」という人以外は、じっくりと時間をかけて、複数の業者に見積りを依頼し、検討の結果一番納得できる業者と取引を行いましょう。

ただし、何度も査定を依頼するのは面倒ですし、査定員も「今決めてくれればこの価格にする」と交渉します。

そのためLINE査定やWEBの簡易査定を使い、ある程度どの業者に依頼するか見当を付けるのがいいでしょう。

出張買取を利用する

着物の買取方法には「店頭買取」「出張買取」「宅配買取」等の種類がありますが、その中でも高価買取になりやすくおすすめなのは、「出張買取」です。

出張買取を行う業者で高価買取となりやすいポイントはいくつかあります。

• 複数業者に査定を依頼しやすい
• 店舗運営にかかる費用が無い分査定額を高くできる
• 査定員自らが赴くシステムのため、本気の価格が付きやすい

出張査定をメインに取り扱う業者の場合、店舗での持ち込み買取は小規模に行っているケースが多いです。店舗の運営に掛かる費用を削減できるので、その分査定額を高めに見積もることができます。

また出張買取では、査定員自ら足を運ぶため「手ぶらで帰るわけにはいかない」という心理が働きます。何かしらを買い取って、「実績」をあげなければ交通費分が損になってしまうわけですから、買取価格も本気になりやすい、というわけですね。

あらかじめ、複数業者からの見積もりを検討している場合には「出張買取」を利用し、一番査定額の高額な業者と取引を行いましょう。

【ポイント】査定員は着物のどこを見ている？

着物の査定を行う際、査定員はどこをポイントに買取価格を判断しているのでしょうか？

業者や流行り、需要の変化によって多少左右することがありますが、査定員がみているのは主に以下の点です。

• 着物の素材と柄
• 着物のサイズ
• 着物生地の状態と汚れなどの有無
• 証紙や落款などの着物の価値を証明するもの

着物の素材や柄

着物の素材は、正絹やポリエステル、ウールなど様々ですが、その中でも「正絹（綿100％）」の着物は「高級品」とみなされ買取価格も高くなります。更に、同じ正絹の着物でも重みがあるものは、沢山の糸を使って、ぎっしり密度高く織られているため、より高値で取引することができます。

また正絹以外にも「宮古上布（沖縄県）」や「越後上布（新潟県）」などは高級麻織物として、高額で買取してもらえる着物です。

一方ポリエステルやウールの着物は、元々の価格が安く、市場にも多く出回っているため、値段が付かず、時には引き取り不可と言われることもあります。

素材だけでなく、着物の柄の入り方も査定のポイントです。

まず柄の配置によって、着物の「格」が分かれ、買取価格にも違いが出てきます。

着物全面に柄があしらわれているもの（総柄）は「小紋」という着物で格が低く「おしゃれ着」に分類されるため、比較的安価です。肩から裾にかけて繋がった模様が描かれている「訪問着」は、格が高くフォーマルシーンにも着用できる着物のなので、高値が付きます。

柄の種類でいえば、だれでも着やすい吉祥模様などの汎用性の高い柄は買い取ってもらいやすいです。

最近では外国人観光客のレンタル着物の需要も増えているため、落ち着いた色味よりもはっきりとした色合いの柄が人気が高く売れやすいという傾向もあります。

着物のサイズ

着物のサイズも重要な査定のポイントです。

特に昭和20～30年代頃に作られた古い着物は、その当時の女性の平均身長（148cm程）に合わせて作られています。現代の女性の平均身長は158cm程なので、サイズが小さめの昔の着物は裄（背中心から袖口までの幅）や、身丈（背中心から裾までの長さ）が短く、今の女性の体格には合いません。

そのため、サイズの小さな着物は需要も少なく、その分買取価格も安くなってしまいます。

反対に、サイズが大きな着物は、ほとんどの体格の女性が着用可能で、また、自分のサイズに着物をあつらえ直す「仕立て直し」もできるので、需要が高くその分買取価格も高額になります。

着物生地の状態と汚れなどの有無

着物が綺麗な状態で保管されているかどうかも査定の大切なポイントです。

着用後のクリーニング、防虫剤の使用、定期的な虫干しなど、着物のケアを行っていないと、シミやシワ、虫食いなどが起こってしまいます。

いくら価値の高い京友禅の着物であっても、シミや汚れのある場合はその分査定額も下がってしまいます。

ただし査定員が見て、丸洗いや洗い張りをすればキレイになると判断した場合はそれほど買取価格も落ちない場合もあるので、「シミがあるから価値が無い」と自己判断せずに、一度査定を依頼してみましょう。

証紙や落款などの着物の価値を証明するもの

着物に証紙と落款があるかどうかも査定のポイントになります。

証紙とは、着物の品質を証明する証明書の事で、その着物が「有名産地で作られたものか」、また「伝統工芸品であるか」等を見分ける判断材料になる大切なものです。

この証紙がある着物は「本物」である事が証明されるため、買取価格も高くなります。

また、落款とは、着物を手掛けた作家の印の様な物。ほとんどが着物の衿先に付いていて、落款が人間国宝に指定された有名作家のもの等の場合は、高額で売買されます。

たとえ本物であっても証紙や落款がないと、それを次の買い手に信じてもらうことが難しくなるため、買取価格は控えめになってしまうことに。

証紙がある場合はなくさず保管し、査定時に提出しましょう。

【注意】リサイクルショップは着物の重さしか見ないことも

様々な商品を扱うリサイクルショップは、多くの場合着物の知識に特化した専門の査定員が常駐していない事が多いので、本来なら価値のある着物でも安く買い取られてしまう可能性もあります。

リサイクルショップによっては、着物の重さのみで買取価格を判断する所もあるので、十分注意が必要です。

【重要】信頼できる業者に頼むのが何より重要

着物の買取の際は、信頼できる業者に査定を依頼しましょう。

もちろん良心的に営業を行っている買取業者がほとんどですが、中には以下の様な悪質な業者も存在します。

• 見積もりを依頼していないのに、突然訪問し買取を行う
• 古物商許可証を持っていない
• 入口は着物、本当の目的は貴金属の買取
• 宅配で査定を依頼後、キャンセルしたら法外な費用を請求された
• 宅配で着物を送ったが、その後連絡が取れなくなる

たとえば着物の査定を依頼してもいないのに、着物の買取業者だと名乗り突然訪問し「不要な着物を現金化しないか」と着物の査定買取を行おうとする業者は注意が必要です。

心の準備もない状態で着物の査定を行い半ば強制的に買取をすすめられてしまいます。中には着物の知識があり、高い着物と知りながら、あえて安く買い叩く悪質な業者もいます。

突然の訪問する買取業者には、細心の注意を払いましょう。

また出張買取の場合に「着物の査定をお願いしたのに、貴金属の査定も要求され、売る気のなかった大切なアクセサリーを売ってしまった」などのトラブルも発生しています。

査定員が自宅を訪問し、一通り着物を見た後「貴金属などもあれば一緒に鑑定しませんか？」などという誘い文句で、貴金属を持って来させ、安値で買い叩かれてしまうのです。

「せっかく来てもらったのだから、ついでに査定してもらおう」等と流されるのではなく、「依頼品以外は査定をお願いしない」とあらかじめ決めておいた方が良いでしょう。

以上のようなトラブルを避けるためにも、「怪しいな」と感じたら、すぐに契約せずに一旦保留し、その査定額が妥当な値段であるのか、そもそも本当に売りたいものなのか等を冷静に考えてみる事も必要です。

更に、知名度の高い買取業者や、口コミなどで評判の良い業者を探すなどして、信頼のおける業者に買取を依頼すれば間違いありません。

【おすすめ】着物を高価買取可能なおすすめ買取業者

バイセル

バイセルは2年連続「出張買取顧客満足度一位」の実績ある着物買取業者。

全国対応の出張買取がメインで、北海道から沖縄まで最短即日で査定をしてくれます。

出張費や査定料は当然無料で、少量の着物でも査定が可能。逆に大量に着物を売りたいときも、着物専用倉庫を持っているバイセルならば無料で引き取ってもらえます。

ただし持ち込み買取の場合、当日持ち込み可能な店舗数は、名古屋栄セントラルパーク店、横浜元町店、有楽町店、東京本社（要予約）の4店舗と少ないので要注意。

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福ちゃん

福ちゃんは600万件もの買い取り実績のある着物買取店。

出張、宅配、持ち込みの買取査定が可能です。ただし店舗数は少なめでエリアが限られているため、店舗の無い地域では出張買取か、宅配買取を選ぶようにしましょう。

また、メールやLINEを使った簡易査定もできるので、実際の査定を依頼する前に目安を知りたい、他の業者との見積もりを比較したいというときにも便利に使えます。

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まとめ

サイズの合わない着物も、頂きものの着物も、それぞれ思い入れのある大切な着物です。

そんな着物を1円でも高く買い取ってもらうためにも、買取業者に関する知識を深め、納得の行く形で売買を行いましょう。